「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】強固な守備に4発大勝。元町田戦士MF森村昂太が所属するクリアソン新宿、悲願のJFL昇格!!【編集長の取材ノートから】

■日本フットボールリーグ(JFL)・地域入れ替え戦
12月18日(土)13:00キックオフ
名古屋市港サッカー場/1,032人
FC刈谷 0−4 クリアソン新宿
【得点者】新宿/45+2分 池谷友喜、45+4分 井筒陸也、78分 大谷真史、85分 原田亮

瀬川和樹(右・2番)は1アシストを含む3得点に絡んだ

▼森村昂太の登場は69分

12月18日、名古屋市港サッカー場で日本フットボールリーグ(JFL)・地域入れ替え戦・FC刈谷vsクリアソン新宿が開催された。

お互いにリスクを避け合うように、やや蹴り合いのような展開で時計の針が進むと、試合が動いたのは前半の終了間際だった。45+2分、左サイドから瀬川和樹(元レノファ山口など)のクロスを岡本達也(元ジュビロ磐田など)が頭で落とし、そのボールに飛び込んだ選手が池谷友喜(元ロアッソ熊本など)。「ゾーンに入っていた」池谷が押し込み、新宿が先制した。

“元Jリーガーライン”で先手を奪った新宿はさらに45+4分、瀬川のCKを主将の井筒陸也(徳島ヴォルティス)が頭で合わせて追加点。2−0で後半へ折り返した。

前半終了間際というダメージが残る時間帯で連続失点を喫した刈谷は「ゲームプランが崩れた」(村田一弘監督)。後半は反撃のギアを上げたものの、小林祐三(元サガン鳥栖)を3バック中央に配した新宿の強固な守備を崩せず。70分には今季限りでの現役引退を発表している佐藤悠希(元AC長野パルセイロなど)を投入。チームの士気は確実に上がったが、78分と85分にも失点を喫して万事休した。

刈谷は1年での東海社会人リーグへの降格が決定。一方の新宿は悲願のJFL昇格を果たし、「2026年に世界一」(成山一郎監督)を掲げるクラブとして、歴史的な一歩を踏み出した。

 

森村昂太が起用されたポジションは左のインサイドハーフ

 

なお、森村は69分の3枚代えの際にピッチイン。アンカーの一つ前、左のインサイドハーフのポジションを務め、強度の高いボールアプローチで完封勝利に貢献している。また刈谷の元町田戦士であるFW勝又慶典はメンバー外。DF田中貴大は左SBとして90分フル出場を果たした。

今後、ゼルビアTimesでは田中貴大のショートコラム、森村のショートコラム、ロングインタビューなどの掲載を予定している。

Photo&Text by 郡司 聡(Satoshi GUNJI)

 

現役ラストマッチとなった小林祐三がチームメートと熱い抱擁

原田亮(右・9番)が4点目。これでさすがに勝負アリ

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