「ゼルビアTimes」郡司聡

反町康治監督(元松本など)/インパクト絶大な“天敵”。あの手この手を尽くして勝利を追求するリアリスト【勝手にJ2監督列伝④/コラム】

昨季まで町田の指揮官を務めた相馬直樹監督率いるチームは、その特徴的な戦術をベースに2016年のJ2復帰以降、4シーズンにわたって残留を果たしてきた。それだけ町田は敵将が敷くゲームプランと対峙してきたわけだが、ゼルビアTimesでは過去の相手の戦い方を振り返ることで“対戦相手から見た”「勝手にJ2監督列伝」という特集を組んでみた。つぶさに1シーズン、チームビルディングを定点観測できるわけではない。そのため、あくまでもピッチ上の事象に限られるが、指揮官の実像を少しでも浮き彫りにできれば幸いである。第4回はJ参入同期である松本山雅FCを8年間率いた反町康治監督にフォーカスする。

反町サッカーのキーマンの一人だった飯田真輝

▼徹底した分析、セットプレーに見いだす勝機

もはや、町田の“天敵”と言い切っても差し支えないだろう。反町康治監督はJ初挑戦となった2012シーズンに山雅の指揮官に就任し、8シーズンにわたってチームを指揮。町田が下部リーグに降格、もしくは山雅がJ1を戦ったシーズンは対戦がなかったものの、J2で激突すれば、いつだって反町監督は大きな壁となって立ちはだかってきた。

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