柏レイソルvsジェフユナイテッド千葉/柏・ネルシーニョ監督、瀬川祐輔、大谷秀和、千葉・江尻篤彦監督、為田大貴、下平匠、矢田旭【the other game/監督・選手コメント】
■明治安田生命J2リーグ第19節・6月22日(土)19:00キックオフ
三協フロンテア柏スタジアム/12,016人
柏レイソル 2-0 ジェフユナイテッド千葉
【得点者】柏/25分 クリスティアーノ、39分 瀬川祐輔
【マッチサマリー】
6月29日の第20節で町田と対戦するジェフユナイテッド千葉は22日、柏レイソルと千葉ダービーで激突した。[3-4-2-1]システムで臨んだ千葉は、序盤からハイラインの背後を瀬川祐輔らに突かれると、間延びしたスペースで江坂任らを自由させてしまう。
柏の先制点は25分、[5-4]でブロックを作る千葉の空いたスペースで江坂がボールを引き出し、前方の瀬川へパスを供給。瀬川は背後を突くクリスティアーノにパスを通し、最後はクリスティアーノが冷静にフィニッシュを沈めた。
さらに柏の追加点は39分。右サイドでクリスティアーノがタメて小池龍太の攻撃参加を促し、裏へ抜け出した小池へパスを送ると、小池からのクロスを瀬川が決めて柏が追加点を奪った。
2点のビハインドを背負った千葉は、後半開始から下平匠と佐藤寿人を投入。システムを[4-4-2]に変更してマーキングをハッキリさせ、攻撃では対峙する相手をズラす狙いだったが、さしたる効果を発揮できず。0-2のスコアで9年ぶりの千葉ダービーを落とした。
「相手の3バックに対して瀬川のストロングポイントであるスピードを使って、相手の最終ラインを下げさせる、そしてバイタルエリアのスペースをうまく使って攻撃を仕掛けるというのがわれわれのプランでした」
柏のネルシーニョ監督がそう話したように、相手の背後と空いたスペースを有効に活用した柏が完勝。途中出場の千葉・佐藤寿人は「相手にスペースを与え過ぎた」とうなだれるしかなかった。
町田にとっては千葉攻略法のヒントが詰まった試合となったが、もちろん油断は禁物。選手個々のクオリティーは高い上に、内容の乏しいゲームの後は、どのチームも“アラート状態”になりやすく、千葉はホーム・フクアリで戦えるアドバンテージもある。そのため、難しい試合は覚悟の上で臨むべきだろう。
Photo&Text by 郡司 聡(Satoshi GUNJI)
※岡山戦当日朝の更新。気が早くて、恐縮です。
◼︎ネルシーニョ監督(柏)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「今日のゲームは最初から最後まで、われわれがほぼゲームを支配することができたと思います。この一戦に対して、今週は選手たちを中心に、相手の分析に基づいてゲームプランを遂行するためにトレーニングを積んできましたが、こういう形で結果を収めることができて良かったと思います。
相手のアクションをうまく封じることができた上で、相手の攻撃を組織的にニュートラルにすることで、逆にわれわれが数多くのアクションを起こして形を作ることができたと思います。非常に質の高い選手たちのアクションと、ボールを持つ部分は持つ、あとは相手の背後を取るために長いボールを入れることをうまく使い分け、結果を収めることができたのはとても意味のある試合でした。
ただ、2点こそ取りましたが、あれだけ多くの得点チャンスを作っておきながら、2点で終わってしまったのは、よりフィニッシュの精度を高めていかないといけないという課題が浮き彫りになったと思います。今後、戦いを進める上で、フィニッシュの精度は高めていかなければいけないと思いました」
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