J1第7節全試合振り返りLIVE(J論)【3/31(月)22時】

「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】相馬直樹監督「最後まで戦い抜いてくれたことが結果を残せた一番の要因になった」+横浜FC・タヴァレス監督【横浜FC戦/監督・選手コメント】

■明治安田生命J2リーグ第13節・5月6日(日)16:00キックオフ
町田市立陸上競技場/6,015人
FC町田ゼルビア 1-0 横浜FC
【得点者】町田/3分 鈴木孝司

■相馬 直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「ゴールデンウィークの最終日にたくさんの方々に来ていただきました。ホームゲームが盛り上がっていることが伝わる雰囲気の中で、選手たちがタフに最後まで出し切る戦いをできました。みなさんの声援と雰囲気作りに感謝を申し上げたいと思います。

ゲームのほうですが、開始直後から押し込む中で早い時間帯に点を取ることができました。ただそのあと、決して引いたわけではないのですが、横浜FCさんも球際が強く、多少ラフにボールを入れてくることでボールが行ったり来たりする展開でした。次第にサイドから入って追加点を取るチャンスを作ることができていましたが、決め切れずに、ずっと欲しかった2点目が取れない展開でした。多少後半の最初はわれわれがリズムをつかんでいた部分がありましたが、結果的に前半も後半も風下になった中で、選手たちは我慢の時間帯が多かったですが、相手の攻撃をはね返しながら、相手のゴールに向かう形を作る展開にしてくれました。

ただ後半途中から横浜FCさんが明確にロングボールを使って背後に蹴ってくる展開になったことにより、前へ押し返せない状況になりましたが、久しぶりのクリーンシートで試合を終えることができました。選手たちが連戦の最後でタフな状況でしたが、最後まで戦い抜いてくれたことが結果を残せた一番の要因になったのかなと思います。ホームゲームが続く中で、この流れを今後につなげていけるようにしていきたいです」

ーー続けて先発で起用した福井光輝選手について、起用の意図や今日の出来をどう見ているか、聞かせてください。
「前半で相手に抜け出されたシーンで止めてくれたことは大きかったです。風が強い状況の中で判断も難しかったと思うのですが、最終ラインの背後のエリアをかなり思い切って広く守ってくれました。終盤は相手が速い選手を前に置いてきた中で、彼のプレーによって、背後を大きくカバーできました。

キックの場面では確かにミスキックもありましたが、風がある中でも陣地を回復させるようなキックをできていました。カウンターにつなげていければもっと良かったと本人も思っているでしょうが、それも彼の武器です。不足している経験の部分は周りに助けられながらやってくれました。現状については、チームメートとのコミュニケーションを取りながら思い切りの良さが良い形で出ているのではないでしょうか」

ーー前節の東京V戦からメンバーを代えた部分と代えなかった部分がありますが、今回の先発メンバーを選ぶ上で大事にしたことは何でしょうか?
「前節の東京クラシック、私はいませんでしたが、最初に点を取られましてしまう中、前節の試合では90分を通して良い距離感で戦い、自分たちのリズムをつかめた部分があったのではないかと思っています。そういった中で暑くなる予報も出ていたので、体がどこまで動くか。読み切れない部分はありましたが、前節の後半はお互いの距離感が機能していた最終ラインはメンバーをイジりませんでした。

その一方で横浜FCさんのメンバーを見た時に、非常に運動量のある選手が多くいました。前節の讃岐戦は、ハードワークを全面に押し出して戦う中で良い形でのカウンターを仕掛ける場面がありました。そういった中でルーズボールやセカンドボールを拾い切ること、そして一つ二つ相手に外されても、ボールにアプローチへ行くこと、その量をキープしなくてはいけないと考えたため、中盤と前線は選手を入れ代えました」

ーーゴールを決めた鈴木孝司選手の評価はいかがですか?
「あの場面でゴール前に入ることが、あのポジションにいることが大事です。それができるのは孝司の力でもあります。もちろんそれだけではなく、自分たちがユニットとして動いている中で戻ること、出ることも含めて、そのスイッチ役となるポジションの選手でもあるので、そういった仕事をやってもらいました。

ただコンディションは決して十分ではない中でも、本来の孝司であれば、ボールを収めてシュートまで持って行ける場面で行けないこともあるので、コンディションをもっと良くする必要はあります。前節の勝利からメンバーを代えた選手のうちの一人ではありましたが、ゴールを決めてくれました。そのほかでもキツい場面はあったと思いますが、頑張ってくれたと思っています」

 

■タヴァレス監督(横浜FC)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「今日は技術を駆使した試合にならなかったという印象です。ロングボールが多く相手に合わせたようなサッカーになってしまいました。開始早々にわれわれの集中力がなく、相手にファーストゴールを決められてしまいました。その後は相手のプレッシャーもキツく、ボールをつなげず、相手の守備をこじ開けることもできずに試合が終わってしまいました」

ーーこのゲームの攻撃面で意図したことは何ですか?
「試合を通じてわれわれには2回ほどビッグチャンスがありました。一つはケンゴ(北詰健吾)がサイドの裏のスペースをえぐってチャンスを作りました。もう一つ、野村(直輝)のチャンスがありましたが、チャンスをモノにできませんでした。良い試合ではあったと思いますが、われわれには我慢と経験が足りなかったです。相手のロングボール主体の攻撃を抑えられず、経験のある選手が試合を落ち着かせて、もう少しサイドからの展開をしたかったのですが、相手のプレッシャーもキツく、サイドからの攻撃を指示している中でも、そういう展開に持ち込むことはできませんでした」

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