「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】痛恨の逆転負け。勝負は運命の第2戦へ【マッチレビュー/Fリーグプレーオフ決勝・名古屋オーシャンズ戦】

【試合後記者会見コメント】
■岡山 孝介監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「結果は残念ですが、明日試合があるので、絶対に勝ちたいという気持ちで戦います」

ーー終盤にタイムアウトを取ってパワープレーをしませんでしたが、タイムアウトのときはどんな話をしていたのですか?
「4対4の人数の中で攻めに行くことを選択しました。ダニエル(・サカイ)もいないので、パワープレー返しをされてこれ以上差がつくのは厳しいと思っていました。4対4の中で点を取りに行くけど、闇雲に攻めてリスクを冒してカウンターを食らって失点をすることはあってはいけないことなので、そのあたりのことを確認しました。2試合合計のことを踏まえて攻めに行くということを話しました」

ーー西村選手がゴールを決めました。サテライトで苦労している選手がゴールを決めたことに関して、監督としてはどんな思いでしょうか?
「ゴールに関しては、彼は点を取るタイプではないですが、ベースであるハードワークやパスを回すことなど、潤滑油のような活躍を期待しています。コンスタントに試合に出るためには、点を取らないといけない立場です。チームに貢献しようという気持ちは素晴らしいものがありますから、引き続きそういった思いを持ってやり続けてほしいです」

ーー明日はダニエル・サカイ選手が復帰しますが、どんなプランで戦いますか?
「ウチは3点を取らないといけないので攻撃的に行きますが、一度に何点も取れないので、その中で1点1点を取りに行きたいです。ダニエルをはじめ点を取れる選手はいるので、チャンスはあると思います。リーグのような戦いをすれば点を取れるチームだと思います。後半は少しチャンスが増えましたので、明日になればもう少し良い試合ができると思います」

ーーイゴールが退場したあとに守備で難しい部分がありましたが、守備面の対策は何か考えていますか?
「特に前半は危ないシーンが多かったですし、イゴールに助けられた部分はあります。小野寺に代わってもやることは変わりません。ピヴォに当てられたあとの対応や1対1の対応は修正できると思います。こういう舞台ですから、いつもできていたことが少し考えることが遅れて、後手に回るシーンがあったので、いつもやっているようにしっかりと確認していきたいです。小野寺でも勝ってきているし、昨季もイゴールがいない間に穴も埋めてしっかりとやってくれました。そこはあまり心配はしていません」

■FP 99 森岡 薫
「今日は残念な結果ですが、第2戦に影響のないような結果で終えたかったです。また明日試合がありますし、(逆転は)不可能なことはないと思いますが、明日の試合も頑張ります」

■ペドロ・コスタ監督(名古屋)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「まずはわれわれの選手たちを称えたいと思います。彼らは戦う精神を持っていましたし、侍だと思います。ただまだ何も終わっていません。決勝にふさわしい舞台でそれにふさわしい試合を見せられたと思います。明日は今日以上にタフなゲームになると思います。

今日の試合は非常に前半からわれわれのペースで相手に圧力を与えることができました。その中でわれわれのペースを作れたと思います。また町田の攻撃の狙いを封じることができた前半だったと思います。相手のストロングポイントを消しつつ、自分たちのペースで試合を進められました。でもわれわれがうまくいっていると思っている中でもそのタイミングでわれわれは失点をしてしまいました。それがスポーツというものです。とにかくゲーム展開としては、自分たちがやれている中で失点をしてしまいました。

前半で言えば、危ない場面はそれぐらいしかないと言っていいほど、相手を追い込むことができました。ハーフタイムにはわれわれがやってきたことは間違っていないと話しました。後半に入ってペースダウンをしてはいけなかったですから、指示としては自分たちのやることを信じて後半に入ろうと気持ちのメンテナンスをして試合に入りました。

後半はよりわれわれの展開を作れている中、試合の流れもつかめて、後半は良いタイミングで点を取れました。後半も試合の主導権を握りましたが、まだ終わっていません。第2戦に向けて、まだ気を緩めてはいけません。ここからリセットをして明日の試合のことを考え始めたいと思います」

ーー前半はプレーが切れたときに相手の8番(滝田学)の選手に対して、何か言っていたように見えました。そのあとに彼がペンチに戻って、そこからピッチに戻るときにも何かを言っていたように見えましたが、あの場面について聞かせてください。
「誤解を招きたくないので、相手選手がベンチに戻ったときに私が相手に悪い態度の印象を与えていたとしたら、そういうつもり、そういう目的はありません。そう伝わっているのであれば謝罪したいです。申し訳ございません。あの状況の中で熱くなってしまいましたが、レフェリーに対しての質問をしたかったんです。滝田選手は代表の経験もある選手ですし、レギュレーションやルールを分かった中で試合に臨んでいると思います。

義務で着けるべきものをしていなかったですし、何か意味があったとしても、ルールは守らないといけないと思います。そういったことをレフェリーに言ったところ、レフェリーも考えがあったので、場が熱くなってしまいました。そのため、あのような状況が生まれてしまいました。ルール上守られていないことがあったので、レフェリーにどうなのか?と問い合わせている状況の中で選手が前を通ったので、そういう印象を与えたのかもしれません。もしそのような印象を与えてしまったのであれば、謝罪いたします。相手を挑発するような意図があったわけではありません。

選手も理解していると思いますが、こちらから見て、すね当てを片方していませんでしたよね。ただ何か理由があったとしても、ルール上は着用しないといけません。プレーオフ決勝なので、レフェリーにも厳重にルールを尊重してほしいです。たとえ選手にどんな意見があったとしても、国際大会では警告が出るものです。そのため、自分たちが気づいたことに関しては、名古屋の監督として、指摘すべきことだと思います。仮にルールが守られていないのであれば、警告が出ても良かったのではないか、とは思います」

■FP 5 星 龍太(名古屋)
「今日のようなプレーオフ決勝の舞台は、気持ちの戦いだと思っています。ベンチに入っていないメンバーを含めて相手に勝ちたいという気持ちが上回りました。今日のアドバンテージがあるとはいえ、守りに入ると相手につけ込まれてしまうので、今日の試合のことは良い意味で忘れて、新たにファイナルを戦う気持ちで第2戦に臨むことが優勝につながるのかなと思います」

ーーリーグ戦でも昨季のプレーオフでも町田に対しては悔しさを味わったと思います。その点についてはいかがですか?
「こういう舞台は気持ちが大事なので、気持ちの面でのアプローチはしました。個人個人でモチベーションの上げ方はありますが、すべては今日の試合のためにアプローチをしてきました。苦い思いをした相手も町田ですし、リーグ戦でも1勝2敗で負け越していましたが、純粋にファイナルのことしか考えていませんでした」

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