「ゼルビアTimes」郡司聡

【マッチレビュー】Fリーグ第29節・町田vs浦安/悔恨の逆転負け。ペスカドーラ町田、プレーオフ進出は次節以降に持ち越し

【監督・選手記者会見コメント】
■岡山 孝介監督(ペスカドーラ町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「そんなに悪い試合だったとは思いませんが、両チームともに攻めあぐねてミスの多い試合でした。結果は残念に思っています。相手には要所でチャンスを決められてしまい、逆にウチはチャンスで決め切れずに、ちょっとした差が勝負を分けました。前節の湘南ベルマーレ戦は比較的良い攻撃ができましたが、今節はあまり良い攻めができなかったので、どんなチームが相手でも、もっとチャンスを作れるような攻撃をトレーニングから組み立てていきたいと思います」

ーー過去2試合と比べて、浦安には星選手がいました。実際に試合を戦って、彼が入ったことで浦安が変わったなと思う部分はありますか?
「星選手は浦安にとって替えの利かない選手です。前で起点にもなれますし、球際も強いです。裏に抜ける動きや、パスを出せる選手でもあります。また攻撃で違いを見せられる選手ですから、彼がいたほうが浦安は怖さを持っているチームだと思います」

ーー前半の早い段階で5ファウルが溜まったしまった原因は何でしょうか?
「ファウルが溜まったこと自体は気持ちが先走ったことが一つの原因だったと思います。積極的なプレッシングをしていかないといけないのですが、5ファウルが溜まったことで行けなくなった部分はありました。立ち上がりも危ないシーンはありましたが、それなりに攻めることはできました。ただチームとしてペースをつかめずにいたことで受け身にならざると得なかったと思います。それらが難しい試合になった原因の一つかなと思います」

■FP 7 金山 友紀(ペスカドーラ町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「思うようにいかない試合でした。特に前半は非常に早い段階で5ファウルを与えるような形となり、積極的なディフェンスをできなかったのですが、後半はファウル数がリセットされるので、積極的に行こうという話はしていました。それでも失点をしたことで自分たちの形を出せずに試合が終わってしまいました。

リーグ戦はまだ4試合残っていますので、しっかりと修正をして残りのゲームに臨みたいと思います。次の試合に向けてやっていくだけです。もう1試合、ホームゲームがあるので、良い試合を見せられるように頑張っていきたいと思います」

■米川 正夫監督(バルドラール浦安)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「毎試合勝ち点3を取るしかない状況の中で、今日の試合でもしっかりと勝ち点3を取れたことをうれしく思います。町田はチームの特徴として4枚のパス回しがうまいチームですが、それに対して自由にボールを持たせない戦略などを取りました。しかし、先に失点をしてしまったので、少しずつプランを変更しながら戦いました。

内容としてはどちらに転がってもおかしくはない内容だったと思いますが、セットプレーやカウンター、一つのミスが勝敗を分けるゲームになるとハーフタイムで選手たちにそう伝えました。町田との試合は良いGKもいますし、点を取れる森岡選手も入って、彼らがやりたいフットサルをできるようなチームになっていて、点を取って勝てるチームだと思っています。そういう相手に対して特徴を消して、少ないチャンスをものにして勝つプランを考えていました。そうしたプランの下、しっかりと結果が出て良かったと思います。次の試合まであまり時間はありませんが、また結果を残せるような準備をしていきたいと思っています」

ーープレーオフ進出を果たすために当面の順位上のライバルである府中が先に勝利している状況で試合を迎えましたが、ある意味プレッシャーを感じる状況で試合を迎えたと思います。この試合に向けてのチームの雰囲気や空気感はいかがでしたか?
「実際に試合前の最後のトレーニングでも府中の結果は伝えていましたし、ウチのチームには代表歴のある経験豊富な選手も多いですから、府中はしっかりと勝ち点3を取っているという話をしました。もう勝ち点3を取るしかないと、あえて話をしない監督もいると思いますが、僕個人のアプローチとしては全部府中の結果も受け入れて、この試合で勝ち点3を取るために準備を進めてきました」


■FP 9 星 翔太(バルドラール浦安)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「久しぶりの記者会見なので、緊張しています。監督も言いましたが、今日は必要な勝ち点3を取らないといけない試合でした。先に点は取られましたが、最後まで我慢強く、戦った結果が勝利につながったと思います。

僕たちは出られない選手も含めて、チームに対して素晴らしいスピリットを持った選手たちの集団だなと思います。チームに対しての真摯な行動が結果につながったと思っていますので、引き続き、これを続けて頑張っていきたいです」

ーー結果的に星選手の3試合連続決勝点で勝利する形となりました。
米川監督「やるねー!」
星翔太「“持っている”という言葉に尽きると思いますが、どの3試合も味方のパスがなければ決められないようなゴールばかりでした。少しずつ信頼関係を取り戻せているのかなという自信も芽生えてきましたし、僕がこのタイミングで戻って来てできる仕事は、ゴールでチームを勝たせることです。そういった意味では良い仕事ができていると思いますし、この結果はチームメートの力なくしては成し得なかったことです。チームメートを含めて、全員で取ったゴールだと思っています。これからもチーム全員でゴールと勝利を目指してプレーしていきたいと思います」

■FP 8 滝田 学(ペスカドーラ町田)
相手のやりたいことをやられてしまった
「前節・湘南ベルマーレ戦、前々節・エスポラーダ北海道戦と、勝ちはしましたが、試合の入りが悪くて、守備からしっかりと入らないといけないということを意識して試合に入りました。それは一つクリアできたと思います。試合の入りは良かったですが、次第に後手に回ってしまい、相手の攻撃を受けるような形となり、思うように試合を運べなかったのかなと。追い付かれて、仕切り直そうと戦っていく中で、僕の致命的なミスから失点をして、それを取り返せませんでした。試合展開としては相手のやりたいことをやられてしまったのかなと思います。

(勝てばプレーオフ進出が決まるという状況がプレッシャーになりましたか?)それはなかったと思います。浦安は今日負ければほぼプレーオフ進出の可能性がなくなりますから、相手からはもう負けられないという気迫を感じましたし、実際にそう思っていたと思います。それをうまくエネルギーに変えていたのでは。

チームとしてはもう少しポゼッションを上げて、時間を使い、コートを広く使うフットサルを展開したかったのですが、そこまでできなかったので、相手にうまくやられていたかなと。もっとやりたいことはありましたが、結構難しかったです。

(今後の試合に向けての修正点は?)試合の入りはある程度クリアできたので、それを継続しつつ、僕の不用意なミスから失点をしましたが、今日も1点しか取れていませんから、攻撃にもう少し厚みを出して、もう少し前からハメるような戦いをできるようにしていきたいです。守備と攻撃は表裏一体なので、集中しながら戦っていきたいです。

次のホームがラストでそれまでにはプレーオフ進出を決めて、そこからはプレーオフで勝つためにチーム力を上げていこうと思っています。ファン・サポーターのみなさんは、僕たちと一緒に戦ってください」

 

■FP 11 室田 祐希(ペスカドーラ町田)
個人として、一番出来の悪い試合だった
「前半の早い段階で5ファウルを受けたことで、自分たちの持ち味である前からのプレスに行けなくなってしまいました。自分たちでイラ立ちを募らせてしまったのかなと思います。個人としても今季の試合の中で一番出来の悪い試合でした。リズムもつかめず、パスもうまく回せず、悔いが残る試合でした。

(事前のゲームプランは?)前からプレスに行くことをプランとして持っていましたが、5ファウルが早く溜まってしまったことでなかなか難しい展開になったと思います。後半はファウル数もリセットされるので、前から行こうと。ただ最後にシュートを打ち切ることや最後の決定力で相手よりも劣っていたと思います。今日は勝てばプレーオフが決まる試合だったので、悔いが残る結果となりました。勝てば決まるというプレッシャーを僕自身は感じることはなかったです。

プレーオフ進出が早く決まるに越したことはないですが、僕たちの目標はプレーオフ進出ではなく、優勝が目標です。シュライカー大阪や名古屋オーシャンズを倒すために、試合を重ねるたびに成長して、最後は優勝という形で終わりたいと思います。

ただ、まずはプレーオフ進出を決めることが先決です。時には結果について忘れる必要もあると思いますので、今日の結果は忘れて、次の試合に向けて勝ち点3を持ち帰ってきたいと思います」

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