「ゼルビアTimes」郡司聡

【無料公開】J3第26節・町田vs藤枝/町田・相馬直樹監督、藤枝・大石篤人監督、大石治寿選手コメント(2,608文字)

■明治安田生命J3リーグ第26節18:00キックオフ
町田市立陸上競技場/2,427人
FC町田ゼルビア 4-0 藤枝MYFC
【得点者】町田/54分 森村昂太 64分 宮崎泰右 70分 鈴木崇文 88分 星野悟

 

■相馬 直樹監督(町田)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「まずは今日も暑い中、そして試合前に雨が降る天候でしたが、たくさんの方に野津田に足を運んでいただきました。ここ最近は1点差のゲームが続いていたのですが、今日の試合に関しては久しぶりにスッキリとしたゲームをできたと思っています。それもひとえにたくさん来ていただいた方々の後押しが大きかったと思っています。感謝の気持ちを述べたいと思います。ゲームについて、藤枝さんはここ数試合調子を上げているチームでしたし、暑い中でも運動量が落ちないチームでもあるので、難しいゲームになると予想していました。そしてその予想どおり、前半はタイトなゲームになったと思います。その中でチャンスを決めるかどうかは、われわれにとって大きかったのですが、なんとか相手のポゼッションをしてくる攻撃もしのいで0-0で折り返すことができました。後半には相手が一人退場するという形になり、われわれはここまで相手が退場するゲームは何度かありましたが、勝ち切れなかったり、大量得点に結び付けることはできていませんでした。でも相手が退場した直後の最初の1点目、森村のゴールは、ここぞという時間帯で取れたことが大きかったと思っています。試合には流れがあるわけですが、前半のチャンスに決めていればもっとラクな、違った展開にはなったかもしれません。ただ今日の4-0という結果になった要因は、退場者が出たあとに早い時間帯に点を取れたことが大きかったと思っています。そのあとはスピード感のある攻撃もできましたし、それを点に結び付けられたのは今後に向けて評価できることだと思います。そこは相手次第の部分ではありますし、相手が特長を消してくる場合もある。ただわれわれがスペースをもらえればこういう形を作れるということは選手たちの自信になったと思います。第2クールが終わって間が空きますが、これを今後につなげていきたいと思います」

——今日で第2クールの締めくくりとなりましたが、第2クールの総括をお願いいたします。
「数字としては9勝2分1敗という形で、残念がる数字ではありませんが、それを上回るチームがいることも事実だと思います。ただここまで話をしてきたとおり、ほかのチームのことは仕方がないし、あと直接対決は1試合しかないので、その試合で勝つことも含めて、自分たちがやれることを今後に向けてやっていきたいと思います。第1クールと比べれば獲得勝ち点も上がりましたし、暑さの中で勝ち切る力が付いてきたと思います。その部分を評価して、第3クールに向けて準備をしていきたい」

——ハーフタイムにはどんな話をしたのでしょうか?
「ちょっと思い出せないですね(苦笑)。前半がそうだったように、背後を取る形は作れるんじゃないかと思っていましたが、背後を取ったときに人が足りないとはベンチから見ていて思っていました。背後に抜け出せても、そのあとゴール前に2人目、3人目が入ってこなかったですし、攻撃に切り替わったあとに前の選手に任せ切りの部分はありました。そういう話をハーフタイムにしました。ただそのときは11対11の状況でしたから、『ここぞ』というタイミングで、ゴール前に入っていかないと点にはならないぞということを話したと記憶しています」

 

■大石 篤人監督(藤枝)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「今日は町田さんにサッカーをさせてもらえなかったというのが僕の所感です。素早い切り替えと、素早いインテンシティー(プレーの強度)の中で、ウチのチームの誰よりも町田さんの出足が速かった。できれば最後まで11人同士でやらせたかったというのが僕の気持ち。ただ、選手たちは10人になってもボールをつないで、逆転を狙って行った。でも町田さんのパワーはJ3の中でも上のほうに入るチーム。そんな相手にプレッシャーをかけた戦いの中でも一発のゴールでやられてしまった。第2クールの最後の試合で残念なゲームにはなったが、チームとしてはここまでしっかりと積み上げてきているし、自分たちのサッカーをブラさずに戦うこともできているので、それを変えずにやっていきたい。今日は町田さんの一つひとつのプレーの出足が速かった。藤枝がやらないといけないことを逆に町田さんにやられてしまったと思う」

——事前のプランニングを可能な範囲で聞かせてください。
「前回対戦のときに自分たちのほうからプレッシャーをかけてある程度互角の戦いができたけれども、前半のアイディショナルタイムにセットプレーから点を取られてしまった。町田の切り替えが速いので、しっかりとテーマを持って練習をしてきた。町田さんは個々の能力がとても高いし、CKやスローインなどのリスタートに関しても、そのポイントを抽出して取り組んできた。ウチがプレッシャーをかける前に、早い段階で町田さんが長いボールを入れてきた。そのセカンドボールのところで20番の選手(松下純土選手)などに拾われてボールを運ばれたことが大きなポイントとなった。藤枝としてはボールを支配して展開していく形が勝ち点を稼いできた形だったが、町田さんの一歩先の速い出足に今日はやられてしまった」

 

■FW 9 大石 治寿(藤枝)
「ボールをしっかりとつないで最後の場面でゴールをしっかりと決めるプランでいた。10人になってからは自分たちの良さがまったくもって消えちゃったのかなと思う。自分たちのミスから流れが悪くなっていたので、立ち上がりの10分、15分の戦い方は見直さないといけない。サイド攻撃はウチの武器でもあるし、サイドを抜けて中にパスを出せればもっとチャンスを作れたと思う。前半にチャンスはあったし、決め切れなかったことが前半を良い形で終われなかった原因になった。自分たちはまだまだ力不足で、もっと自信を付けていかないといけない。僕たちは常に挑戦者という気持ちではいるので、もっと自信を付けられる結果や内容のある戦いをしていきたい。(今後に向けて)勝ち切るチームになることが一番。攻守両面、全員で自分たちのサッカーを見つめながらやっていきたい」

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