「ゼルビアTimes」郡司聡

【無料公開】J3第31節・藤枝vs町田/藤枝・大石篤人監督、町田・相馬直樹監督コメント

■明治安田生命J3リーグ第31節9月27日(日)13:00キックオフ
エコパスタジアム/1,406人
藤枝MYFC 1-2 FC町田ゼルビア
【得点者】藤枝/11分 越智亮介 町田/59分 久木野聡、77分 鈴木孝司(PK)

 

■大石 篤人監督(藤枝)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「非常に残念なゲームになったということが僕自身がいま思っていること。やはり90分を通して勝ち切る力を持っている町田さんは強いなと思う。藤枝としてはけが人や累積警告によりメンバーを変更する中で臨むゲームになったが、各選手がそれぞれのポジションで役割を果たしたもらって、分析したことに対して、選手たちは前半積極的に攻撃をしかけられたと思っている。積極的な攻撃に関して、しっかりと守備を整えた中で、できていた部分と町田さんの2列目からの飛び出しでやられる場面もあったし、相手がチャンスをつかんで決め切れない場面もあったので、そのあたりを締めていこうとハーフタイムに話したが、途中出場した20番の選手(松下純土)の長い距離の飛び出しをつかまえられずに苦しむことになった。加えて町田さんのスピードのある背後を取るプレーに対して、対応するためにはきちんと付いていかないといけないし、失点の場面を振り返っても一人ひとりの球際の強さは強いチームの一つの形なのかなと感じた次第。サポーターに勝利をプレゼントできないことが残念だし、もっと良いプレーをできる選手たちもいるので、もっとプレーの精度を上げて勝つことにもっとこだわらないといけないと感じている」

——特に前半は町田をボックス内に入れさせない形ができていました。練習の中で修正を重ねたと思うのですが、いかがですか?
「あまり(前節から)試合まで日がなかったので、練習で何かをやるということはなかった。今までの失点場面であるとか、良かったときの守備などを見返して試合に入った形になる。特に何かトレーニングの中でやったわけではないけど、重松(健太郎)選手と鈴木崇文選手といった両サイドハーフの選手がカットインをしてくると怖いので、中を締めることは意識させてきた。ただカットインされたときにSBが絞って突き切れない場面もあった。そこが通る場合はピンチになっていたし、そういった紙一重のところはもっと逆のSBが意識しないといけない。やはり失点が多いので、選手たちも最後に体を張る部分はよりシビアになっていると思う」

——失点シーンでの修正はどのようにしていくお考えですか?
「ウチがハイプレッシャーをかける中で相手が長いボールを蹴ってくることがあるので、前の選手はプレッシャーをかけて、ロングボールを蹴らせないことが必要。ロングボールを蹴られたときにウチの左SB(佐藤将也)と9番の選手(鈴木孝司)が競り合った場面でもしっかりとつぶしてはね返すことができないとこれからも失点は生まれてくると思う。あとはセカンドボールを拾うことに関してはウチのボランチの選手も拾えていたので、町田さんのボランチも含めて、セカンドボールワークは五分五分だったのではないか。(失点を減らすために)時系列で話すと、まずはロングボールを蹴らせない、蹴られたあとはしっかりと局面で戦うこと、そしていかにセカンドボールをマイボールにして、相手のウィークポイントを突いていくか。そういった形が必要になってくる」

——連戦でしたが、後半は足が止まった印象はありますか?
「あのようなサッカーをすることで足が止まったかなという印象はありましたが、笹垣(拓也)も吉岡(航平)もシュートチャンスを作ったし、そういう意味ではあとから出てきた選手たちが活性化してくれたと思う。ただ町田さんを相手に10人では追い付くことはできても逆転することはなかなかできない。あの(PKになった)判定どうこうではなく、11人同士でしっかりと戦いたかったというベンチの思いはある。ただ、PKに至るまでにバイタルエリアを空けてしまった守備は順位が物語っているようにそこはウチの弱さなので、シビアに考えていかないといけない」

 

■相馬 直樹監督(町田)
——まずは試合の感想をお願いいたします。
「まずはここ3つ連戦の中、この袋井、エコパまでわれわれのたくさんのサポーターの方々に駆け付けていただきました。まず集まってくださった、われわれを後押ししてくださったサポーターの方々に感謝を申し上げたいと思います。そのサポーターのエネルギーがなければ今日試合をひっくり返すことができないゲームだったのではないかと思っております。連戦の最後ということで、厳しいゲームになりましたが、サポーターの方々の声援と存在が選手たちを走らせてくれて、戦わせてくれたと思っております。ゴールと逆転勝利を呼び込んでくれたサポーターに感謝を申し上げたいと思います。試合のほうは連戦の影響もあり、前節のJ-22選抜とのハードゲームを勝ち切ったことの影響もあり、重いゲームの立ち上がりになってしまいました。その中で先に失点をしてしまい、それでも次第にチャンスを作っていましたが、決め切ることができずに前半を0-1で折り返すことになりました。根本的には走るであるとか、戦うであるとか、そういったことが3日前のゲームに比べてすべて下回った結果、当然の0-1という前半を終えてのスコアだったと思っています。後半に向けては選手を入れ替えたこともありますが、ネジを巻いて送り出して、これだけ来てくれたサポーターの前で意地を見せてくれと送り出し、選手たちはよくひっくり返すゲームをしてくれたと思います。もちろん相手が10人になって押し込まれたことはあまり褒められたことではないのかなと思いますが、僕にとっては一番声を枯らしたゲームだったかなと。キツい中で戦っていても、勝つしかない状況でしたが、なんとか勝ち点3を取ってくれたこと。この前のゲームで満足しているのではないことを選手たちがギリギリのところで見せたことに感謝したいと思います。われわれは次節1試合空きますので、そこから先の7試合に向けて良い準備をして今日の勝利を今後に生かしていきたいと思います」

——後半のスタートにあたって、戸島(章)選手、重松(健太郎)選手を久木野(聡)選手、松下(純土)選手と選手を2枚代えましたが、どんな指示を与えて送り出したのでしょうか?
「それぞれの特徴があるので、特別な指示は出しておりません。全体がまず戦えるか、本当に勝ちたいかどうか。特別にどうこうの話はしていません。狙いとしてはまずは運動量を増やせる人員を入れたこと。身長が高い藤枝さんの最終ラインのところにスピードのある久木野を入れて、そこを破りたいという意図がありました。松下は運動量の部分を期待して、久木野はそのスピードを生かして裏を突くこと。そういった狙いを持って交代させました」

——前半は藤枝が押し込んできていましたが、後半になって相手のスペースが空いてくるという読みの部分もあって、スペースが空いてくる時間帯に久木野を使うという意図があったのかなと思いますが、いかがですか?
「それはもちろん、そういったことは頭の中に入れていた部分はあります」

——後半は裏を取れる場面が増えたと思いますが、久木野選手を入れたこと以外に選手たちに指示したことはありますか?
「冷静にプレーをするということ。リードされているシチューエーションの中で、前半はフィニッシュにまで行く場面は作れていましたし、走れない中でもたくさん決め切るチャンスがあったなと思っています。そういう場面を決め切る冷静さ。最終ラインの足が止まってくるのを突くこと、それに加えて球際や走ることなど、戦術うんぬんの前にそういったことをやらないといけないと話していました」

——前半の内容に関して、相手の出方に対しての町田の対応についてはどのように感じていますか? 大石(治寿)選手や満生(充)選手が最終ラインと中盤のラインの間で起点を作るプレーが目立ちましたが……。
「単純に中盤と最終ラインの間にスペースがあること自体が問題です。本来であれば、ボランチやCBがアプローチに行かないといけない距離間にいなければいけません。チーム全体が走れないことだったり、ちょっとした準備やちょっとした一歩、逆モーションだったときに前節であればグッと前へ出られたのに前へ出られない。実際にピッチも芝生が粘り付くような感じで、ボールを思ったようにコントロールできないシーンが立ち上がりにありました。ズレたことに対してアジャストできないことも連戦の疲れや集中力の欠如が原因になりましたし、前半は正直そういったことが多々あったと思います。そういったものが積み重ねって、自分たちが主導権を握るべきところで握れない。その中でどんどんと距離が空いていく。相手がサイドにボールを振りながら、早めに縦に入れてくる相手の出方に対して、本来であれば空いていないところが空いてしまうこともありました。たとえアプローチに行ったとしても遅れて入れ替わられる、そういったことが続いた前半だったかなと。ただボールを持ち出せたときはしっかりとフィニッシュのシーンを作れましたし、決して前半もチャンスが少なかったわけではありません。そこで決められるかどうかは試合の大きなポイントの一つではあったと思っています」

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