横浜本牧フットボールマニアックス

首位攻防戦は痛み分け。負傷のGK・鈴木陽太に代わりFP・北野聖夜がゴールを死守【F2第7節・vs北九州】[フットサル]

2019年9月15日 横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

Fリーグ2019/2020ディビジョン2 第7節
Y.S.C.C.横浜 2-2 ボルクバレット北九州
2019年9月15日(日)横浜市平沼記念体育館 入場者数:451人

02’17” 北九州 清水誠也
24’56” 北九州 小林謙太
29’58” YS横浜 高橋健
33’52” YS横浜 滝沢拓也

▼無敗の単独首位は変わらない

引いて守る。それが昨年、北九州に裏を取られてしまったことの解答だった。だがそのことは北九州も想定済み。前線に陣取った清水にボールを集め、北九州が2点リードした。

それでもYSは折れてはいない。後半に入り高橋と滝沢の活躍で同点に追いつく。そして、YSの守護神・鈴木がドリブルを止め、ピッチにゆっくりと倒れても誰も折れなかった。控えGKがいなくても、GKのユニフォームに着替えた北野を中心に残り2分を戦い抜いた。

試合後、北九州ベンチからは「切り替えろ」という声が聞こえる。連勝は6で止まった。だが、2位・北九州との勝ち点差は3のまま。2点のビハインドを追いつきGK不在を全員で補ったYSは、無敗の単独首位のままである。

▼Y.S.C.C.横浜

前田佳宏 監督

いつも言っていることですが、北九州にまずは感謝したいです。この1位と2位の対決がこの平沼でできたことに感謝しています。僕たちもプライドを持って戦ったゲームですし、北九州も自分たちのプライドが出たと試合だったと思います。客観的に自分がYSの人間ではなくフラットにフットサルを観た時に、いろんなフットサルのいい部分が詰まっていて面白いゲームだったのではないかなと思います。ただその分僕はYSの人間なので、勝ち点3を取りたかったというのは正直なところです。

言い方を変えればよく負けなかった、よく引き分けたですけども、前半にはいくつかのチャンスがあって、そこをものにできなかったというのがひとつよくなかった。0-1の時間が長く続いて、後半も最初に自分たちのチャンスが来ましたけどもそれも決めれずに決められてしまい、そこからはどうしても苦しい展開になってしまい、それがケガ人を出してしまったところでもあるのかなと思います。

ただ悲観することはまったくなく、この次に向かうことが大事だと思います。まだ負けてはいないので、このまままた勝ち点3を目指して次のゲームに向かいたいと思います。

ここからがチームの総力戦だと思います。多少ケガ人が出てしまったので、次に出てくる選手たちが燃えている状況だと思いますので、そこでまたチーム内の競争ができて戦って勝ち得たメンバーが出てきて、また自分たちのフットサルが一回りも二回りもいいフットサルになればいいと思っています。

――前半戦が終ったところでの振り返りと、後半戦に向けて。

前田 まずは負けなしで来たところに自信を持っています。後半戦に向けてはもう一回り二回り成長をして、必ず勝ち点を積み上げて目標である『絶っ対昇格!!』に突き進めるように頑張りたいと思います。

それとプラスして、昨シーズンの後半戦は流れのまま始まって流れのまま終わってしまった感覚がありますので、違うY.S.C.C.を魅せれるように、練習から新しいチャレンジもやっていますので、またいい顔を見せられるような成長したと周りの人たちに言ってもらえるようなフットサルを展開したいと思います。

宿本諒太

今は勝てなかった悔しさと、負けなかった安堵感で複雑な気持ちでいます。ただ、僕は勝ち点1を取れたというよりは、相手に勝ち点3を与えなかったという捉え方をしています。それがこの長いリーグ戦が終って振り返った時に、ここで(勝ち点3を)与えなかったことが大事だったのかなと言えるような試合だったと思います。去年の僕らであれば0-2のまま終わっていた、もしくは傷を広げられたということが考えられるので成長していると自覚をしています。

前半戦が全部終って負けなかったことはプラスですが、後半戦は他のチームも強化をしてきて勝つ対策をしてくるというところで、より真価を見せなければいけないと思います。ケガ人や累積欠場などいろんな問題が出てくると思いますけど、全員で乗り切って必ず優勝したいと思います。

 

▼ボルクバレット北九州

馬場源徳 監督

まず今日の試合は、チームの若さがまだまだ出たと思います。ゲームコントロールをするところ、フィニッシュで決めて試合を決定付けるところ、そこからの集中力、ちょっとしたトランジッションの乱れ、セットプレーでの失点など、そういったところにまだまだ若いチームということを再認識しました。ただし、選手自体は高いレベルでコミットメントを取る努力をしたと思います。その結果がこの引き分けで、相手もホームゲームで負けられない試合というなかでは、最低限1位に引き離されなかったという形ということでは選手たちを評価したいと思います。

――北九州のホームでの対戦がまだあります。どう高めていきたいとお考えですか?

馬場 (他のチームに)失礼な言い方はしたくはありませんが、YSとの戦いは他の試合とはちょっと違う試合だと思っています。ボールも簡単に持たせてくれませんし、決定力も高いチームですし慎重に戦わないといけない。もちろん他の試合も100%で慎重に戦っていますけども、それ以上のものを要求してくるのがYSだと思っています。

チームをどう変えるというよりも、YSとの戦いとなると特殊な作業を準備することになると思っています。全体的なこととしては守備の整理を続ける、トランジッションの局面の整理を続ける、セットプレーを向上させる、そして攻撃のフィニッシュを改善していく。そういった、フットサルの原則としては変わりません。

村山竜三

勝ち切りたかったんですけど、首位のチームということで流れを渡してくれなかった。今までの対戦相手が2点目で心が折れるところを、こっちに100%に持っていけなかった。それは3点目が入らなかったのが原因かもしれません。粘り強くディフェンスをしてトドメを刺さないといけなかったところですので、監督の言う通り若いチームです。まだ僕たちは進化をしていきます。

小林謙太

シンプルに悔しいです。YSも同じ気持ちだと思いますが、多くのチャンスがあるなかで決めるところを決めれないという試合だったと思います。ポイントはセットプレーで、練習をしてきたところでしが点を獲られましたし、逆に点を獲れたのでよかったと思います。

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