『師』の特別講義……J1第31節・札幌戦(A) マッチレビュー
▼2023明治安田生命J1リーグ 第31節
10月28日(土) 13:01キックオフ/札幌ドーム(13,422人)
コンサドーレ札幌 2-1 横浜FC(Jリーグ公式サイト)
【得点】
18′ 札幌/駒井善成
31′ 札幌/浅野雄也
90′+2 横浜FC/ンドカ・ボニフェイス
焦点は最初の15分間の攻防だった。
札幌は、試合開始から15分までの間に最も得点を取ることはデータからも明らかになっている。そこで相手の勢いを封じ、その後は相手のカウンターに弱いというウィークを突く。前節のFC東京戦に完封勝利したことで、その戦いに自信はあった。
士気高く敵地に乗り込んだハマブルーだったが、相手の勢いは想定以上。それでも11人は必死に赤黒の猛攻をはね返し続ける。ハラハラする展開のなか、どうにか問題の15分をしのぎきる。ほっと胸をなで下ろし、「よし! ここから流れを変えてくれ」と拳を握ったのも束の間の、18分だった。
札幌が最終ラインの縦パスから山根永遠のサイドに展開し、ワンタッチで折り返されたボールがゴール前を横切る。一瞬、林幸多郎の反応が遅れた。ルーカス・フェルナンデスのクロスは永井堅梧が足を伸ばして必死にコースを逸らしたものの、こぼれた浮き玉を駒井善成に頭で押し込まれ、あっけなく先制点を奪われてしまった。
「ヨモサン、マダマダネ」とほくそ笑むペトロヴィッチ監督の姿が目に浮かぶ、痛く、厳しい、かつての『師』による特別講義だった。
【選手交代】(横浜FCのみ)
HT 慶治朗→坂本
63′ マルセロ→伊藤翔、林→近藤
75′ ユーリ→三田
86′ 山根→橋本
▼隙を突かれた一撃から痛すぎる2失点
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