いざ、栃木ダービーへ。矢野貴章「お互いが意識し合い、競い合うことで強くなれる。それがこの地域にサッカーを根付かせ、栃木がサッカーによってもっと盛り上がっていく」【今節で600試合出場達成も】(25.3.28)
26日に出場したルヴァン杯仙台戦(0-0、PK4-3)の動きを見ても状態は良さそうだ。迎える栃木ダービー、通算600試合出場について聞いた。
▼まだ詰めが甘い、隙がある
――直近のリーグ戦はFC琉球に1対2で敗戦。どう受け止めていますか?
「2節と3節で連敗し、4節沼津戦で引き分けて、首位のFC大阪に勝って、FC琉球に臨みましたが、勝たなければいけない試合だったと思います。ああいうゲームをしっかりと勝てないところがシンプルに弱いし、甘いと感じます。それまで総得点1点のチームに2失点しているわけだし、僕はベンチで見ている時間が長かったのですが、もっといいサッカーができるのにな、と。ああいうゲームを勝っていかないと上に行けないし、すごく残念な試合だったと思っています」
――矢野選手から見て、もっとできる、と感じる部分は?
「沼津戦もFC大阪戦ももっとアグレッシブにボールを奪いに行き、ゴールに迫る動きがあったと思います。結果として2失点しているので、詰めが甘い、隙があるんだな、と感じます」
――26日のルヴァン杯仙台戦(0-0、PK4-3)はどう感じたゲームですか?
「前半は落ち着かない展開でしたが、時間が経過するにつれて、初めて試合に出た若い選手たちもだんだんサッカーをやれるようになってきたと思います。プロ初出場の若手もいるなかで試合に勝てたことは自信になると思います。また試合ができるので若い選手にとっても、クラブにとっても、すごくいいことだと思います。サブの選手がしっかり戦い、リーグ戦のレギュラーにプレッシャーを掛けると競争力が増していく。その意味でも勝ったことは非常に意味があると思います」
――ルヴァン杯の勝利を受けて、中3日で栃木ダービー、栃木シティ戦を迎えます。初対戦になりますが、どう向かっていきますか?
「まさに戦争だと思っています。それくらい意味のある試合だと思います。お互いが意識し合い、競い合うことで強くなれる。それがこの地域にサッカーを根付かせ、栃木がサッカーによってもっと盛り上がっていく。そのために非常に大事なエンターテイメントの一つだと思うので、そこに僕らも乗っかっていければ。楽しみつつ、いい試合をしたいと思っています」
――ただの勝ち負けだけではなく、この地域が開催する大きな興行の一つだと。
「まだ歴史がないので、ダービーという感覚はありませんが、選手たちはもちろん、応援してくれている周りの人たちが作っていくものだと思います。それがこの栃木県において、多くの人たちがサッカーに関心を持つための第一歩だと思うんです。非常に大事な試合だと思います」
――栃木シティは現在3連勝中で2位につけています。どういう印象を持たれていますか?
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