これが今季のベース。継続できれば力なり。【J2第3節 ヴァンフォーレ甲府戦 レビュー】(24.3.10)
2024明治安田生命J2リーグ第3節
2024年3月9日14時キックオフ JITリサイクルインクスタジアム
入場者数 9,476人
ヴァンフォーレ甲府 1-2 栃木SC
(前半1-1、後半0-1)
得点者:11分 大島康樹(栃木)、40分 アダイウトン(甲府)、76分 宮崎鴻(栃木)
気温 0℃
湿度 20%
ピッチ 良
<スターティングメンバー>
GK 27 丹野 研太
DF 33 ラファエル
DF 2 平松 航
DF 17 藤谷 匠
MF 24 神戸 康輔
MF 7 石田 凌太郎
MF 38 小堀 空
MF 19 大島 康樹
MF 6 大森 渚生
FW 15 奥田 晃也
FW 29 矢野 貴章
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 40 高嶋 修也
MF 10 森 俊貴
MF 14 土肥 航大
MF 22 青島 太一
FW 32 宮崎 鴻
FW 42 南野 遥海

65分 矢野→宮﨑
80分 奥田→南野
80分 大島→森
▼戦う姿勢は十分。そして攻守ともに「前へ」
「球際、セカンドボールバトル、1対1。この点で栃木が上回っていたのは間違いない」と敵将、篠田善之監督が振り返っている。
2連敗で迎えたアウェイ甲府戦。選手たちは危機感を持ち、明らかに意識を引き上げた。全員がしっかりと戦えていたし、全体がよく繋がれていた。コンパクトだった。だから球際やセカンドバトル、1対1の強度が引き上がる。
そうなるために不可欠な”一段目”には質があった。
”一段目”となるファーストDFが効いていた。2節山形戦(●1-3)でも見られたが、矢野と奥田の2トップが入れるプレスのタイミングや追い込み方がうまい。宮﨑の言葉を借りれば、矢野と奥田の2トップは「試合の運びもうまいし、息が合っている」。全部が全部前から行くのではなく、相手ボールホルダーを見ながら、要所でスイッチを入れる、という妙を矢野も奥田も心得ている。2人が前線の空間を共同で管理できている、という印象がある。
だから、この2人が現状のスタメンなのだろう。田中誠監督はプレスの”一段目”となるファーストDFを相当に大事にしている。
矢野と奥田がプレスのスイッチを入れ、限定されたパスコースに対し、二列目の小堀、大島が連なる。さらにアンカーの神戸も前にいる相手ボランチを捕まえにいく。相手ボランチがサイドに流れても、中央の持ち場を離れて潰しにいき、実際に球際の奪い合いを何度も制していた。そのスタンスに迷いはなく、頭も整理されているのが見て取れた。
神戸の背中にいる相手のキーマン三平にライン間で受けられると嫌なのだが、それは後ろのCB勢に完全に任せてしまうというスタンスだった。
(残り 3813文字/全文: 4905文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ