「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

2連勝したこの2試合とやるべきは変わらない。【J2第38節 アルビレックス新潟戦プレビュー】(20.12.1)  

前節、栃木はホームでレノファ山口に2対0。これで14勝10分13敗で勝点52、順位は11位。今節対峙するアルビレックス新潟は前節アウェイでV・ファーレン長崎と対峙して0対2。14勝14分9敗で勝点56、6位につける。栃木は今季初となる3連勝なるか。38節はデンカビッグスワンスタジアムで19時キックオフ。

 

▼悔しさを胸に反発し、2連勝で新潟へ

とりわけ直近2試合の岡山戦と山口戦は相手が栃木を最大限に警戒するなかで、前半は苦しい展開を強いられながらも、後半に盛り返して勝ち切ることができている。

田坂監督も相手の出方と対処についてこう語っている。

「相手の出方は蓋を開けてみないと分からないというのはあるんですが、今良いのは、それを修正する選手の意思統一があることや、後半加速できるのも選手がしっかりポイントを押さえながらやってくれていることだと思います」

相手に対策されてなお上回れている、というのがいい。攻撃の狙い所のオプションも増えてきたし、守り方の幅も広がりつつある。CKやクロス対応などの基本の基については直近の失点数増を踏まえて修正し、前節は5試合ぶりに無失点も記録した。

グリスタでのダービー水戸戦で惨敗した悔しさ、後悔を糧に大きく反発して、2連勝。そうして迎えるアウェイ新潟戦だ。

 

新潟戦を前に急速に状態を上げている男がいる。他でもない、古巣戦に乗り込む矢野貴章だ。

直近2試合で2ゴール。カウンターから2発である。「(身体に)無理が利くようになった」と矢野はいう。

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