「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

惜敗だが、まだまだ。長崎戦は今季のベースを見せたに過ぎない。【J2開幕節V・ファーレン長崎戦レビュー】(20.2.24)

2020明治安田生命J2リーグ開幕節

2020年2月23日14時キックオフ トランスコスモススタジアム長崎

入場者数 9,436人

V・ファーレン長崎 1-0 栃木SC

(前半1-0、後半0-0)
得点者:22分 フレイレ(長崎)

天候 晴、弱風
気温 16.7
湿度 37%
ピッチ 全面良芝

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 15 溝渕 雄志
DF 23 柳 育崇
DF 30 田代 雅也
DF 6 瀬川 和樹
MF 8 明本 考浩
MF 25 佐藤 祥
MF 5 岩間 雄大
MF 21 大﨑 淳矢
FW 29 矢野 貴章
FW 34 有馬 幸太郎
控え
GK 22 塩田 仁史
DF 35 池庭 諒耶
MF 13 禹 相皓
MF 14 西谷 優希
FW 16 榊 翔太
FW 9 エスクデロ 競飛王
FW 20 韓 勇太

田坂和昭監督

58分 有馬→ハン
79分 大崎→エスクデロ
88分 明本→榊

諫早駅から長崎サポーターに交じってトランスコスモスへ。道中、”おもてなし”と掲げた食の振る舞いがすごかった。

こちらは貝系のおもてなし。

去年来た時も目に付いた看板だったのでパシャリ。凡事徹底。「当たり前にやるべきことを呆れるくらいに継続して実行!」と書いてある。ディシプリンでありコミットメントである。

トランス・コスモスは陸上トラックがありながらメインからは非常に見やすい。西川田の新スタもこれに近いものがあると思われる。

▼昨季41節はCK1本に笑った栃木が今回はCK1本に泣く

開幕一週間前にCB髙杉亮太がケガで離脱していたのでDFラインについて心配はあった。

代役は、今月加入が発表されたばかりの柳育崇だ。柳は開幕前の非公開のトレーニングマッチでCBとして90分間プレー。周りから及第と言える評価を得ていたが、本人もこの開幕節の舞台に立つに際して「来て間もないことプラス、久しぶりの公式戦だったので、試合への入り方だけは注意しました。あまり気負いはせずに、ただ熱い気持ちは持ち、頭はフラットにして入ろうと」というように、昨季の3月3日、第2節(7分間出場)以来となる出場のチャンスにアジャストしようと必死だった。

だが、結果的に心配は杞憂だったようだ。柳はDFラインの一角として落ち着いてプレーするだけではなく、栃木のリスタートのキーマンとして188㎝ある高さを如何なく発揮した。

10分、栃木にとっての最初のCK。瀬川が常々「1本目が大事」と繰り返しているとおり、瀬川がこの日1本目のCKに精度を伴わせた。ニアサイドに飛び込んだ柳の頭にドンピシャであったが、ボールは長崎ゴールのわずか上へ。結果、これがCKからの最大のチャンスになったように思う。

逆に、長崎は劣勢のなかで迎えた22分の最初のCKを決め切り、勝負を持っていった。まるで昨季41節の対戦で、劣勢だった栃木が1本のCKで勝負を持って行った、そのお返しである。内容は栃木という試合だっただけに、ぐぬぬ……という結果だ。

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