「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

6バックを選択するという現状。【J2第12節徳島ヴォルティス戦レビュー】(19.5.6)

2019明治安田生命J2リーグ第12節

2019年5月5日14時キックオフ 大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
入場者数 5,778人
天候 晴れ、中風
気温 21.5
湿度 65%
ピッチ 全面良芝、水含み

徳嶋ヴォルティス 3-2 栃木SC
(前半1-1、後半2-1)
得点者:9分 大黒将志(栃木SC)、25分 清武功(徳島)、77分 ヨルディ・バイス(徳島)、83分 西谷和希(栃木SC)、90+2分 岩尾憲(徳島)

<スターティングメンバー>

GK 50 ユ ヒョン
DF 15 森下 怜哉
DF 4 藤原 広太朗
DF 30 田代 雅也
MF 37 浜下 瑛
MF 40 寺田 紳一
MF 5 ヘニキ
MF 14 西谷 優希
FW 9 大黒 将志
FW 10 西谷 和希
FW 19 大島 康樹
控え
GK 23 川田 修平
DF 7 菅 和範
DF 28 温井 駿斗
DF 27 久富 良輔
MF 6 古波津 辰希
MF 11 平岡 翼
FW 16 榊 翔太

田坂和昭監督

69分 西谷優→久富
80分 ヘニキ→古波津
87分 浜下→平岡

▼さすがに6バックは… 

監督にしかわからない細かなチーム事情がある。それに基づいて指揮を執られているという、それなりのリスペクトは持っているつもりだ。

だが、6バックだけはダメだ。あまりに消極的過ぎて、受け身過ぎて、相手からすればロングカウンターだけ警戒しておけばいいので、まったく怖くない。それが理由の一つ。徳島のストロングを分析したうえで「(6バックも)致し方がない」(田坂和昭監督)との判断に至ったようだが、理由は後述するとおり、さすがに6バックはダメです、最終ラインは多くても5枚まででお願いします。

 

今節、4-4-2でスタートさせた栃木は、9分に大黒将志の3試合連続弾で先制するところまではアグレッシブで非常に良かった。が、その後は自陣に撤退して、なおかつ最終ラインに6人が並ぶ守備で応戦した。

相手も4-4-2でのスタートだったが、攻撃時は図のような配置に。ドリブルの仕掛けからクロスボールを得意とする両サイドハーフ(2217)がタッチライン際に張り出してボールを待った。これに対し、栃木は両サイドハーフの西谷和希と浜下瑛がときに二人同時に最終ラインに入って相手の両サイドハーフを睨むようなポジションを取った。6バックの完成である。

 

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