「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【PLAYERS Column】栃木SC ドイツから帰国して加入3カ月。西谷優希が初心に戻る日。

 

ドイツから帰国して始まった弟・和希との刺激ある生活

 

「ユウ、シュート練習しない?」

弟・和希の誘いに西谷優希がうなずく。そうして二人でゴールのほうへと駆け出していく。

10日の全体練習後の一コマ。いつも通りの風景だ。

西谷優希が栃木に加入して3カ月ほどが経過した。ドイツから帰国し、再び始まった益子での生活の実感を聞いてみたいと思った。

 

「ドイツにいたときは場所がケルンだったので都会なんですよ。だからなかなか自主練をする場所が見つからなかった。でも、益子は地元ですから、カズ(弟・和希)と一緒に『あそこの場所はどうかな?』という感じで発掘するのが楽しいんです。土地勘があるからわかるし、そういう意味でストレスなく毎日を過ごせています」

益子の坂道ダッシュで鍛えるときも、互いにタイムを計り合って競ったり、走るフォームを撮影し合って体幹系のトレーニングをするときに活かしたり、「一人ではひと手間必要なことがスムーズにできる」(西谷和)感覚がまたいいのだという。

「家の中は普通はオフじゃないですか。でもカズはちょっとした時間も無駄にせずに、『ちょっと鍛えようかな』と言いだして筋トレを始めるんですよ。何にもやらないとこっちが負けているみたいじゃないですか。だからカズに釣られて自分もやり始めることはすごく多いです。一本下駄を履いたり、フローインという体幹系のトレーニングをしたり、懸垂をしたり、細切れの時間でサッカーの試合を観たり。二人が家の中でバタバタとやっているから親が困っていますね(笑)」

(残り 1348文字/全文: 2002文字)

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