「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【レビュー】栃木SC J2第35節東京ヴェルディ戦 もったいない試合。本当の意味での締まった守備を。

2018明治安田生命J2リーグ第35節

2018年9月30日14時キックオフ 栃木県グリーンスタジアム
入場者数 3,950人
天候 曇り、無
気温 22.4
湿度 86%
ピッチ 良芝、乾燥

栃木SC 0-1 東京ヴェルディ
(前半0-0、後半0-1)
得点者:87分 林陵平(東京V)

<スターティングメンバー>

GK 1 竹重 安希彦
DF 42 パウロン
DF 19 服部 康平
DF 17 福岡 将太
MF 29 川田 拳登
MF 5 ヘニキ
MF 11 岡﨑 建哉
MF 26 夛田 凌輔
FW 9 大黒 将志
FW 14 西谷 和希
FW 37 浜下 瑛
控え
GK 33 石川 慧
DF 27 久富 良輔
MF 20 端山 豪
MF 6 古波津 辰希
MF 2 西澤 代志也
FW 16 榊 翔太
FW 49 アレックス

横山雄次監督

38分 岡﨑→西澤
90+2分 西澤→端山

完璧な栃木の試合だったが…

 

流れ中の守備はほぼ完ぺきだった。

相手のヴェルディはウィングを持つ433。対する栃木は守備時に541でブロックを築く。

前半、予想どおりボールを握ったのはヴェルディだった。

 

ヴェルディは佐藤優平や泉澤仁らウィングの選手をタッチライン沿いに張らせ、栃木のウィングバックを引きつけつつ、栃木のCBとの間にできるギャップを狙ったり、あるいは、彼らウィングがインサイドに絞りながらライン間で駆け引きをして背後か、ギャップか、そのいずれかで受けようとしたり、あるいは、同時にサイドバックを高い位置にあげてそこで起点を作ったうえでFWドウグラス・ヴィエイラらが栃木のCBの背後を狙ったり、同サイドでボールを動かしながらあの手この手で栃木のブロックをこじ開けようとした。

が、90分間、栃木のブロックが決壊することはなかった。

 

ボールが移動した先のボールホルダーは誰か、そのときどうスムーズにマークを受け渡すか、それらの整理が明確で、かつ、ボールに誰かがチャレンジにいくときのカバーリングも徹底している。

栃木の541のブロックは非常に強固で、ピッチ上に無用なスペースを作らなかった。

前半のスタートは良かったと思うし、ボールを持ちながら狙っていたプレーもできた。ただ、その後は栃木が守備のプレスを合わせてきて、ボールをもって前に進むのが難しくなった

スペインで守備組織構築に定評があったというロティーナ監督がそう振り返っている。

 

(残り 3341文字/全文: 4405文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ