「ゼルビアTimes」郡司聡

相馬直樹監督「昨年の終盤戦の時よりは、戦えていた」新潟・片渕浩一郎監督、加藤大、矢野貴章【監督・選手コメント】

■明治安田生命J2リーグ第7節・4月3日(水)19:00キックオフ
デンカビッグスワンスタジアム/8,777人
アルビレックス新潟 1-0 FC町田ゼルビア
【得点者】新潟/59分 渡邊凌磨

◼︎相馬直樹監督
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「水曜のナイトゲームとなったこの試合に、新潟まで足を運んでいただいたサポーターのみなさんにまずはお礼を申し上げたいなと思います。一緒に勝ち点3を持って帰れれば良かったのですが、残念ながら一つも持って帰ることができませんでした。非常に悔しいですが、またすぐに次のゲームがありますので、またその時も一緒に戦っていただければと思います。

ゲームのほうは、ある程度お互いに予想できた部分があった中、非常にラフなボールが多い、そしてタフなゲームになったかなと思います。そういう中で少し新潟さんの連敗を抜け出したいというエネルギーに押されてしまった時間帯が長かったかなと思っています。最終的にそれが結果に表れたのかなと思っていますし、自信を持った試合の入り方やそこまでの持っていき方を含めて、もう一度、見つめ直したいと思います。ただ、また次のゲームはすぐにやって来ますので、それに向けてやらなければいけないことはあるなと感じています。

ただ、そういった中でも、昨年の終盤戦でこちらのスタジアムで対戦した時には0-2で負けてしまったのですが、その時よりは戦えていたという印象は持っています。今回はしっかり戦うんだぞと選手たちに話した上で戦えましたし、それでも少し相手に上回れてしまうこともありました。

当然お互いに試合の流れがある中、われわれもしっかりと自分たちの時間を作ることもできましたし、チャンスを作る段階まで行けた時間帯もありましたので、そういったことは前向きに捉えて、次からの戦いにしっかりとつなげていきたいと思います。

ただ今日、実際に一つひとつの局面の部分で負けてしまったこともありました。もっと自信を持ってやらなければならなかったことや、やれたはずのこともあったと思います。連戦になりますが、次のゲームに向けて、しっかりと表現できるように、短い時間の中ですが、しっかりと準備していきたいと思っています。悔しい結果ではありますが、次のゲームがありますので、しっかりと選手たちと次の試合に向けた準備をしていきたいと思います」

 

ーー結果的に交代カードを3枚切るような形になりました。交代カードを切っていく中で、こういう化学変化が起きれば、ゴールに近づけるとイメージしていたことをお聞かせください。
「ジョン(・チュングン)を入れる時に関しては、失点をしてしまう前に入れようと考えていました。前半は非常に苦しい時間帯が長かったのですが、それでも前半にチャンスは作れていました。全体的に押し込まれる時間帯もある中で、かなりゴール前をボールが通過するようなシーンを作られて、よくそこを粘り強く戦い、0-0でロッカールームに帰ってきたなと思います。

その中で後半は自分たちの流れの時間帯の中で、そこからどう点を取るかという意味で、ラストのボックスの手前の位置や、最後中に入り切る場面で少し息が合わない場面や、思い切りの良さが足りない場面が散見されていました。少し一手を加えたいと思っていた中で、ジョンのコンディションが向上してきているなと感じていましたので、少し彼のスピードやパワーを生かせればと考えていたのですが、その前に先に失点をしてしまいました。

そのあとは、少し相手の新潟さんのディフェンス陣や中盤のブロックがしっかりと守り切ると言いますか、守り切ろうという意図が出てしまった中で、ジョンの良さがあまり出なかったかなというふうには感じています。0-0でもう少しオープンな展開であれば、ジョンの良さがもう少し生きたかなと思っています」

 

ーー先ほど新潟の連敗を抜け出したいというエネルギーを感じてとおっしゃっていましたが、具体的にはどういったプレーでそれを感じたのか教えてください。
「球際や前線からの一つひとつのチェイスもそうですし、そういった場面で一回では終わらず、2度、3度追うこともできていたと思います。それはもちろん、われわれの選手たちにいつも求めていますし、自分たちのできている時は当然マイボールになって、自分たちの攻撃の時間になるのですが、やはりそれが相手ボールになってしまう時間も散見したなと思っています。特に前半の苦しい時間帯や、新潟さんがリードして守り切るぞと決めてからの時間帯は、一つひとつの局面や球際の部分などで、われわれが相手を上回ることができなかったと、正直感じています」

 

◼︎片渕浩一郎監督(新潟)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「これだけ気温の低いナイトゲームという中、8000人近いお客さんに集まっていただいたことに感謝申し上げます。また町田からも遠路はるばるビッグスワンまでお越しいただいたことにありがとうございましたとお伝えさせてください。

今日のゲームに関しては、激しいセカンドボールの奪い合いとなりました。町田さんが得意とするサッカーに対して、われわれも同じ方向性を持つ中、逃げずに、同じ土俵の上でガップリ四つに組もうと戦っていました。その中で違いを見せることを90分を通して、選手たちがやってくれたと思います。この町田戦に向けて準備してきたことよりも、キャンプでやってきたこと、そして前節、徳島戦で後悔した45分間を取り戻すことはできませんが、なんとか修正しようという気持ちを出して戦ってくれました。

90分の中でピンチもありましたし、ほかの決定機も決めなければいけません。それがフットボールなので、トレーニングの中で改善、意識づけをしていきたいと思います。ただ新潟らしい選手が持っているパワーを存分に発揮してくれました。選手たちの頑張りに感謝したいですし、次のゲームに向けて心身ともに充実をさせて、勝ったあとのゲームがわれわれの課題の一つでもあります。そこをうまく修正して、連勝できるように準備をしていきたいと思っています」

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