「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】天皇杯全日本選手権2回戦・町田vs大分/町田・相馬直樹監督、大分・片野坂知宏監督、坂井大将選手コメント(2,636文字)

■天皇杯全日本選手権2回戦・6月21日(水)19:00キックオフ
町田市立陸上競技場/931人
FC町田ゼルビア 2-4 大分トリニータ
【得点者】町田/37分 オウンゴール、73分 戸高弘貴 大分/16分 坂井大将、42分 伊佐耕平、71分 伊佐耕平、90+4分 姫野宥弥

■相馬 直樹監督(町田)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「今日はこういう天候の中、平日のナイトゲームに集まってくださった方々に、非常に申し訳ない戦いをしてしまったと思っています。すべては私の責任になります。負けてしまったことに関しては、試合ですからいろいろなことがありますし、いろいろと言えば、いろんなことが出てきます。

ただ、残念ながら、われわれのチームには戦わない選手がいました、戦えない選手、準備のできていない選手がいました。その選手を使った私の責任ですし、そういう雰囲気でゲームに入らせてしまったことも私の責任だと思っています。大なり、小なり、今日の試合で表れたものがここまでリーグ戦でギリギリのゲームをものにできないことにもつながっていると思います。私自身が、もう一度、しっかりと戦いに対して見直していかないといけないと思っています」

ーー前半から左サイドでのボールロストがありました。実際に選手交代もされましたが、戦術的な部分も含めて、交代の狙いをお聞かせください
「どうキャスティングして、どうモチベートして、どう戦わせるのか。すべて私の責任だと思っています。もちろん、期待したことはありますし、その期待には届いていませんが、どちらにしても私の持って行き方に責任があると思います。ピッチに表れたことで、結果として私が振り返らなければいけないことは、そうなる芽がどこかにあったと思っています。それを内包したままピッチに立たせてしまった。そこに尽きると思っています」

 

■片野坂 知宏監督(大分)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「ここで前回、リーグ戦を戦ったときは2-2で勝ち切れず、悔しい思いをしました。今日はそのリーグ戦を踏まえて、しっかりと自分たちで狙いを持って勝ち切ろうと若干メンバーを代えましたが、本当にフレッシュな選手たちが狙いを持って、90分間最後まで粘り強く戦ってくれたと思います。その結果、4-2という結果で勝ち上がることができて、チーム力の底上げにもなったと思っていますし、天皇杯という公式戦を経験することができて、リーグ戦に向けても良い弾みになったと思います。

天候もすごく心配していましたが、なんとか雨も上がって自分たちのサッカーができるピッチになって良かったと思いますし、こういう天候の中でも本当にたくさんのトリニータのファン・サポーターの方に来ていただいて、われわれを応援していただいたことを、本当にうれしく思います。そしてありがたく思っています。そういった方々にも、勝つことができたことを喜んでもらえてうれしく思います。

ゲームのほうですが、われわれが町田さん相手にどういう形で攻撃をするか、そして守備の部分でも自分たちの戦いができるか。それが重要でしたが、このメンバーでも狙いを持って選手たちは戦ってくれました。まだまだ判断と質の部分で課題もありますが、しっかりとやってくれたと思います。週末にすぐリーグ戦のアウェイ群馬戦があるので、簡単な試合ではないですし、今日も最後まで厳しい試合でしたが、勝ち続けられるように、全員で良い準備をして、良い結果を積み上げていけるようにやっていきたいと思います」

ーー今日はメンバーを入れ替えて、リーグ戦に絡んだことのないような選手も出場した中で、4得点を挙げて勝利しました。主に攻撃面での狙い、戦術浸透度はどれくらいだとお感じでしょうか?
「リーグ戦で前回、町田さんとここでやれたことを踏まえた中で、選手たちはわれわれのサッカーをうまく合わせてやってくれたと思います。われわれは町田さん相手にはああいう形で狙いを持ってやってくれたら上回れるということを、どういうメンバーでも証明してくれたと思います。もう少しやってほしいことはありましたが、トライしてくれて前回の対戦の悔しい思いを払拭してくれたと思います」

ーー町田がラインを上げてくるため、裏を突くことはどこのチームもやってくることですが、動き出しのタイミングやボールを入れるタイミングがほかのチームと比べてハマっていると感じます。そこの工夫や、良かった点はありますか?
「高いラインを保ってくるとは思っていましたし、正面からだと相手も見やすいので、できるだけ横から裏を狙いたいということを話していました。われわれは幅と深みを持って攻撃をするというやり方をしているので、それをうまく町田さん相手にハメることができて、サイドに起点を作ることにより、前線はタイミング良く背後を突けるようになったのではないかと思います。選手も判断の中で、そういったことを意図的に狙って、われわれもそういうところを突いていこうという狙いで、うまくやれたと思います」

 

■FW 28 坂井 大将(大分)
ゴールはうれしいという感情だけだった
「町田がコンパクトに戦ってきたので、あまりスペースがなく、逆のサイドにパスを出せばチャンスになっていたので、自分のところを使ってもらうというよりも、サイドチェンジでチャンスを作れていました。失点の場面も縦パスを失う形でしたが、(姫野)宥弥にあとで聞いたら縦パスではなく、サイドチェンジだったようです。それでも僕がしっかりと受けられる準備をしないといけません。

僕がボールを取られて失点したことは反省点です。個人としては守備に追われる展開が多く、(後ろに)吸収されるような形でした。僕はもう少し前に入りたかったのですが、後ろの状況もあるので仕方がないですね。そういった中でなかなか攻撃に力を割けない時間が続いたので、個人としての評価は30点ぐらいでした。前半は点を取っただけでした。

ただ後半は間で受けて、松本怜さんに出したパスは決定機にもつながりました。何度か良い形で攻撃をできていましたし、良いコンビネーションをもっと前半からできれば苦しまなかったのかなと。1点を取ったあとにはうれしいという感情だけが出ました。今日の試合に出ていたメンバーがほとんどトレーニングマッチに出ているメンバーです。4点を取れたことは収穫ですが、2失点は防げた失点だったと思います」

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