横浜本牧フットボールマニアックス

五角形の中に立つ土館賢人と、五角形の外で狙う佐藤祐太【J3第29節・vs福島】

2021年11月28日 横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

- RESULT -

2021明治安田生命J3リーグ第29節
Y.S.C.C.横浜 0―2 福島ユナイテッドFC
2021年11月28日(日)
ニッパツ三ツ沢球技場:1,614人

[得点]
29′ 福島 長野星輝
87′ 福島 樋口寛規

▼6番 vs 6番

目を伏せるな、胸を張れ。この言葉は相撲から来ているらしい。目を伏せるなは、顔を上げて相手の張り手を見ないとやられちゃう。胸を張れは、顔じゃなくて胸で張り手を受けましょう。ということで、実は相撲の技術論とのこと。でも、相手をにらみつけ胸で押し返していく様子が、勇ましいとかたくましい姿に見える。だから、相撲以外のことでも使用される。あくまで聞いた話だから、ウソかホントかわからない。信じるか信じないかはあなた次第、である。

でも、確かにそうだよな、と思う。今日のオニエを見ると、その想いはさらに強まる。今季初スタメンとなった彼の持ち味と言えば、脅威的なスピード。そのオニエが、前線でたくましくボールをキープ、力強さを見せている。守備になれば、勇ましく相手に食らいついて奔走をする。

そして、2試合連続スタメンのGK、石井僚がパスを繰り出した。低い位置からのビルドアップは、相手を引き寄せる。ラインを上げた福島の3バックの裏には大きなスペースが、そしてプレスをかけてきた福島の中盤にもスペースがある。その状況を意図的に作り出す。

前半8分、オニエは裏のスペースに持ち前のスピードでスルーパスに追いつくと、力強く相手のコンタクトを弾きシュートを放った。

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