横浜本牧フットボールマニアックス

首位に敗戦。良さを出し合い良さを消し合う、緊張の90分間でYSが魅せた集中力【J3第28節・vs北九州】

2019年10月27日 北九州
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

2019 明治安田生命J3リーグ 第28節
ギラヴァンツ北九州 3―1 Y.S.C.C.横浜
2019年10月27日(日) ミクニワールドスタジアム北九州 入場者数:5,622人

[得点]
20′ YS横浜 進昂平
37′ 北九州 池元友樹
69′ 北九州 町野修斗
85′ 北九州 髙橋大悟

▼良さを魅せ合い、良さを消し合う

佐藤がミドルを放つ。そのこぼれ球に反応した浅川がキープをし、進が2試合連続で得点を決める。YSが先制をした。その後同点に追いつかれるが、GKの趙天賜は髙橋大悟の突破を抑え同点で前半を終えた。後半もYSはいつものように大泉と河野が高く上がり、攻撃の手を緩めない。対する北九州も、高橋をはじめサイドから侵入をしていた。

これが本当に下位のチームなのか?と北九州のファンに思わせたはず。YSはいくつかのチャンスを作り、いくつかのピンチがあった。それは北九州も同じ。YSは北九州と同様に自分たちの良さを魅せ、相手の良さを消し続けた。高い集中力で90分間攻め続けると同時に、90分間守り続ける姿があった。

結果としては敗戦である。北九州がPKを含む3得点を挙げ、YSは1得点で終わった。それが首位との差なのだろう。でも、ここまでの工程が実を結び始めている。持ち前の攻撃力は依然として高く、集中力のある守備も見えている。悔しい敗戦である。でも、光は見えている。

 

▼どちらが1位か16位かわからない時間帯もあった

シュタルフ悠紀リヒャルト 監督

サイドの選手を食いつかせて、縦パスを入れて前向きの選手を使って、またさらにその背後という形できれいな形でゴールを獲ったのと、36分、68分にPKをとってもらえなかったので、3本決まっていたらまた違うゲームだったのかなと。悔やんでも悔やみきれないです。

1位対16位と紙の上でははっきりとしたゲームですが、どちらが1位でどちらが16位かわからない時間帯もあり、それぐらいすごく強い相手に、これだけ素晴らしいパフォーマンスを出した選手たちを誇りに思いますし、逆に勝ち点という形で残らないのも、ほんとに悔しさを通り越していろんな感情がこみ上げてきますが、どこにぶつければ良いかわからないです。

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