「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

今週の水曜日以降、メンバーを入れ替えることなく11人がセットを組んだ。プレシーズンマッチからの変更点はウーゴ・ヴィエイラと遠藤渓太 [J第1節 C大阪戦プレビュー]

 

 

 

船出の時間が刻一刻と迫っている。1月17日の始動日から5週間半の準備期間を経て、新生マリノスがリーグ開幕戦に臨む。

目標を『リーグ優勝』と公言してスタートするシーズンだ。『ACL出場権獲得』や『カップ戦優勝』ではない。目指すは文句なしのトップ・オブ・トップ。長いシーズンを戦った末のリーグタイトルのみを見据えている。

準備期間は概ね順調に過ごせたといっていいだろう。大津祐樹の負傷離脱と5人目の外国籍選手を獲得できなかったことは誤算だが、誤解を恐れず言えばチーム作りの大勢に影響を与えるものではなかった。

新体制発表会後に行われた監督就任記者会見でアンジェ・ポステコグルー新監督は「今まで20年間監督をやっていて、私は常にアタッキングフットボールをやってきた」と言い放った。その言葉通りに、マリノスはここまで首尾一貫して指揮官の目指すスタイル構築に取り組んできた。

石垣島キャンプではGKがフィールドプレーヤーに混ざって練習する光景に驚かされた。慣れないメニューを懸命にこなした杉本大地は「求められることがたくさんあって大変。でもチームとしてのボール回しに関わっているという実感がある」と目を輝かせた。フィールドプレーヤー10人だけでなくGKも含めた11人でポゼッションサッカーを展開する意図が明確に伝えられた。

宮崎に場所を移しての二次キャンプでは、フィジカルコンディションを上げることに主眼が置かれた。といっても単純な素走りのメニューは皆無に等しく、ボールを使った技術的なメニューをインテンシティ高く行うことで体に負荷をかけていく。アタッキングフットボールを体現する上で、90分間走りきる体力は必要不可欠。大きなケガ人を出すことなく充実のキャンプを終えた。

横浜に戻ってからはFC東京とプレシーズンマッチ&練習試合を実施し、開幕に向けてチームを仕上げてきた。徹底的なハイラインとハイプレッシャーを基調としたサッカーで、重心は常に前に置く。フィニッシュパターンの確立こそ先になりそうだが、戦い方のベースはほぼ出来上がった。

 

 

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