富樫敬真は「マリノスはやり方が変わっていて、おもしろいサッカーをするなと思った」と変化を感じ取っていた [プレーヤーズレポート(番外編)/富樫敬真(FC東京)]
同じ背番号17をつけているが、見慣れないユニフォームを着ている。つい1ヵ月半前までチームメートだった選手としのぎを削る。周囲以上に本人が違和感を覚えたはずだ。実際に、富樫敬真は「移籍は初めての経験だったので、マリノスと対戦するのは不思議な感じだった」と明かした。
1月1日までマリノスの一員として天皇杯決勝を戦い、その4日後にFC東京への期限付き移籍が発表された。トリコロールから青赤へ。プロ3年目を迎えるにあたり自らの意志で環境を変化させ、成長への起爆剤とする道を選んだ。
FC東京は今季から長谷川健太監督が就任し、マリノス同様にリーグ優勝を目標に掲げている。主にオーソドックスな4-4-2を採用している模様で、つまりFWの席は『2枠』。過去に2度の得点王という実績を持つ前田遼一、柏レイソルから新たに加入したディエゴ・オリヴェイラ、そして16歳の新鋭・久保建英らとポジションを争っている。
17日のプレシーズンマッチでは前田とオリヴェイラが先発2トップを形成し、富樫は65分から途中出場。2本のシュートを放ったが、決定機は訪れなかった。試合を通してマリノスにポゼッション率を譲った影響もあり、なかなかチャンスに恵まれなかった印象だ。それでも局面では中澤佑二や喜田拓也と激しいバトルを繰り広げ、古巣の洗礼を浴びていた。
出場時間の短かった富樫は翌日の練習試合にも先発。すると開始4分にさっそく見せ場が訪れる。FC東京は自陣で奪うとすかさずショートカウンターを仕掛け、最後は永井謙佑のパスに走り込んだ富樫が左足でゴールネットを揺らす。持ち前の得点能力を勝手知ったる相手に示した。
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