「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「少しでもマリノスが前へ進むように自分も努力していきたい」(飯倉)・「来季は試合に出たい」(下平)・「サッカー選手として一番いい選択をしたい」(前田) [契約更改交渉コメント]

 

【コメント】

DF 22 中澤 佑二

「僕が言ったのは、おおまかに二つ。一つ目は、来年40歳になるけど、自分はこのマリノスというクラブで優勝したい。優勝するために、これまで以上に全力を尽くして、すべてを出し切る年にしたい。だからACL出場権獲得ではなく、リーグタイトルという目標を発表してほしい。選手が優勝したいと思っていてもクラブがACL出場や若手の育成と言っていたら温度差が生まれてしまう。もう一つはグラウンドなどの環境面のこと。今の状況のままではリーグ優勝は難しいし、選手のレベルも上がっていかない。これについては『選手がストレスなくできるようにしっかり動いている』と話してくれたので、それを信じたい。あとはクラブの象徴としてマリノスをより引っ張っていってほしいと言われた。また若い選手が入ってくるけど、プロサッカー選手としての振る舞いや24時間のルーティーンをこれからも見せていってほしいと。優勝するために戦う集団の先頭を切ってくれと言われた。それは僕も同じ思いだった。来年が一つに区切りというのは変わらない。それは一つのモチベーションでありエネルギーなので。プロ20年目で自分の最高のパフォーマンスを出せるようにしたい。もしかしたらピリピリするかもしれないけど、優勝するためにやっていきたい。(サインは)していない。細かいことは次回以降でいい。クラブもタイトルを獲りたいという思いは同じだった。それを聞けてよかった。僕は若手のように時間がない。(今年のパフォーマンスについて)満足していない。失点が多かった。僕のところから取られた点もあるし、僕が絡めず防げなかった点もある。セットプレーでの失点も多かった。順位としてはなんとか5位になったけど、DFとしては1試合1失点以内に抑えたかった。それができればチームはもっと上へ行けた。34試合出られたけど、失点のほうが気になる。危ないということをチームに伝えられなかった。細かいところでそういった役割をできなかった」

 

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DF 23 下平 匠

「今季のプレーの評価と、来季チームがどうしていくかを話した。監督が決まっていないので、どういうサッカーをしていくか分からない。そこが決まらないと方向性が見えてこない。自分はいち選手なので、要望などはあまり言っていない。今年はあまり試合に出られなかったので悔しい気持ちがある。言葉で上手く表すのは難しい。来季は試合に出たい。天皇杯はあと二つ勝てば優勝。この時期にサッカーができる選手はあまりいない。楽しくやれればいいかなと思う」

 

MF 25 前田 直輝

「自分の中で嬉しい言葉もありつつ、そうではないこともありつつ。嬉しかったのは、こういう部分を成長させていけばいいんじゃないかという前向きな言葉。シンプルに、来季も戦力として考えていると言われた。でもダメ出しはそんなに嬉しくない(苦笑)。あとデータ化されてパーセンテージで昨季と比較されると、数字の難しさを感じるところもある。今年1年間は結果を出しても次の試合に出られないことが多くて、納得するのに時間がかかるシーズンだった。自分の中ではキャリアハイのゴール数だったけど、やっぱりもっとやらなければいけないと思っている。自分があまり試合に出られなかった言い訳でしかない。もし他チームから話があれば素直に嬉しいことだけど、自分はマリノスに何も残していないし、見せつけたい気持ちもある。マリノスの25番をつけさせてもらっているので、そういう思いは強い。サッカー選手として一番いい選択をしたい」

 

GK 21 飯倉 大樹

「年齢も年齢なので自分が何をすべきか分かっている。評価はしてもらっているので、それを継続的にやっていきたい。今年は下馬評を覆すくらいの貢献はできたと思っているけど、個人的には代表に入るという目標を持ってやらないといけない。優勝はもちろんしたい。でも常に勝つため、強いイメージを持たれるようになるためには、もっと土台を強くすることも必要。契約事なので自分が周りのことを言い過ぎてもいけない。ただ少しでもマリノスが前へ進むように自分も努力していきたい」

 

 

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