「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

【無料記事】藤井雅彦『試合後のコメント』(2012/09/27)

▼樋口 靖洋 監督
「3連敗をうけて、今日のゲームは今季の踏ん張りどころというか大一番だった。そのゲームを一人少ない状況で、選手たちが素晴らしい集中力を発揮してくれた。前半から守備が集中した中で、相手の縦パスにチャレンジしたり、カバーリングもいい距離感で守れた。後半は下がらざるをえなかったが、一人ひとりの守備の意識が一つの勝因。攻撃は前半にもう少しチャンスを作りたかった。小野の個人突破から中盤の厚みのあるフォローなど、チャンスは少なかったが一人ひとりのゴールに向かう意識が良かった。まだまだシーズンは続くので、締め直して一週間準備して連勝を飾りたい。
(栗原不在とGK交代の理由は?)栗原はけが。昨日の様子を見た中で今朝、決断した。GKはここまで飯倉がいい仕事をしていたが、全体的に流れがよくなかった。榎本はここへきてトレーニングマッチでのパフォーマンスが上がっていると聞いたので、彼の経験値が出るのではないかと松永GKコーチと話して決めた。(熊谷について)兵藤といい距離感で相手に決定的な仕事をさせなかった。彼は幅広く中盤を見ることができる。スケールの大きさの一面を見せてもらった。得点に関してはよくあそこにいたなという感じ。守備全般でゲームをコントロールしてくれたことを評価したい」

▼DF 26 青山 直晃
「周りとの連係もあまりやっていなかったし、チームとしての戦い方も今回少し変わっていたので序盤はヤバかった(苦笑)。どこにボールを蹴ればいいのかわからない場面もあった。後半は守備だけを考えればよかったので逆に良かった。一人少なくなってもやることは変わらなかった。攻撃しないで守備だけに体力を使うことができた。やることは限られていた。失点のシーン以外はうまく守ることができた。カンペーさん(富澤)が細かくラインを上げ下げしてくれたのでコンパクトにできたと思うし、セカンドボールを拾うこともできた。自分はカンペーさんに必死についていくだけだった」

▼MF 25 中村 俊輔
「ゴールはごっつあんだけど、あそこまで走れたことが良かった。集中力や強いメンタリティーという、いつもホワイトボードに書いてあることを最後まで実践できたと思う。今日は(熊谷)アンドリューとアオちゃん(青山)がいいプレーをして、ほかの選手を勇気付けた。多少マンネリしているところがあったので、チームが強くなるためにはそういう存在が必要。アオちゃんはヘディングが強い。最近はメンバーから外れてモチベーションを落とすこともあったと思うけど、こうやっていいプレーができたのは自信になるはず。アンドリューはボランチの一番手と言ってもいいくらい。横の動きがあって、チェックに行くときは速さがある」

▼FW 10 小野 裕二
「みんなで勝った試合だと思う。2点目の場面はあんまり覚えていない。適当に突っ込んでいって、中に入れたらこぼれ球になった。誰が決めたのがも見えなかったけどシュンさん(中村)が決めてくれてよかった。ゴールが決まったのが見えて、誰のところに行ったらいいかわからなかった。とりあえずマルキのところに行ったらマルキはベンチにいなかった(苦笑)。後半はとにかくワンチャンス、ツーチャンスしかないと話していて、そのとおりだった。あの1点がなかったら引き分けだったと思うし、2点目を取れたのは大きかった」

▼GK 1 榎本 哲也
「どうにか状況を打開しないといけないと思った。久しぶりの試合ということはあまり考えずに臨んだけど、知らず知らずのうちにたかぶっていたのかもしれない。けがはもともとひざが痛くて、それをかばっていたら身体のバランスが崩れてしまった。それで内転筋が痛くなって、前半からキックが全然ダメだった。そんなときに相手と接触して打撲してしまった。長引くようなけがではないと思うけど、やっときた出番で交代したのは残念。でも与えられた仕事はある程度できたと思う」

▼MF 28 熊谷 アンドリュー
「3連敗していたので絶対に勝ちたかった。試合前、監督からは思い切ってやれと言われた。ゴールは信じて詰めていたらボールが来た。決めることができて嬉しい。入り方が良かったのでラクに試合を運べた。監督がいろいろな試合に出させてくれているので余裕ができて、ああいうプレーができた。球際で負けたくない気持ちで、五分五分のボールには全力で行って取ることができた。特長のロングキックやパスワークに絡めていないので、10点満点で3点くらい」

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