「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

気になる天野貴史の存在:キャンプレポート2日目(藤井雅彦) + 天野・奈良輪インタビュー

気になるのは天野貴史の存在

初日とはうってかわり、午前・午後ともに晴天に恵まれたキャンプ2日目。特に午前中は陽の当たる場所であれば半袖でも過ごせるほどの陽気で、ピッチサイドにある温度計は2月上旬にもかかわらず24℃を計測。ただ午後になるにつれてシーガイア特有の風が吹き始め、午後練習が終わる頃は少し肌寒い気候になっていた。

この日は実戦的なトレーニングを多く取り入れたメニューが中心で、午前中はウォーミングアップに始まり、コンビネーショを織り交ぜながらのクロス→シュート練習、さらにハーフコートの6対5、そしてゴールをペナルティエリアのラインに設置した11対11が行われた。練習参加のメンバーはキャンプ初日と変わらず、インフルエンザの熊谷アンドリューは依然として不在。逆に専修大の長澤和輝(現在3年生)も前日に引き続き練習に参加した。同じく専修大の仲川輝人(現在2年生)は初日の夕方から宿舎に入っており、こちらは負傷を抱えているため午前中は別メニュー調整となったが、午後からは高校サッカー選手権で優勝した鵬翔高の中濱健太(3年生)とともに全体練習に加わった。

その午後のメニューは翌日の練習試合の準備としてフルコートでの11対11を実施。1月25日の始動日から数えて9日目にして初めて紅白戦が行われた。「いまのコンディションを考えながら」と樋口靖洋監督が明かしたように、計30分の紅白戦を10分程度に区切って3セット実施。疲労や組み合わせを考えながらセットごとにメンバーとシステムを入れ替えた。現時点ではAチームやBチームという区別はなく、おそらくキャンプ中盤まではメンバーをシャッフルした状態で紅白戦や練習試合を行うものと見られる。

最終ラインの組み合わせだけを見ても、右から奈良輪雄太、栗原勇蔵、ファビオ・アギアール、ドゥトラという4人がセットとなり、もう一方は右から小林祐三、田代真一、中澤佑二、ジョン・ドンホという顔ぶれだった。言わずもがなレギュラー各である栗原と中澤が分かれるのはこの時期の定番だ。昨シーズンのレギュラーSBであるドゥトラと小林がそれぞれのチームに入っているのも同じ理由かもしれない。

となると気になるのは天野貴史の存在か(同じSBでも比嘉祐介は新人研修のため不在)。天野はキャンプ前の実戦形式からキャンプ2日目まで一貫して右MFに入っている。チームの中で単純に手薄なポジションであり、樋口監督は天野を中盤で試す意向の

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