「負けたくないという気持ちが強い」 兵藤慎剛ロングインタビュー(2) 新春エクスプレスインタビュー
新春エクスプレスインタビュー 兵藤慎剛ロングインタビュー(2)
インタビュー:藤井雅彦
写真:星智徳
――加入4年目を迎えた2011年には松田直樹(・故)や河合竜二(現コンサドーレ札幌)という影響力のあるベテランがチームを離れていた。心境や役割の変化もあったのでは。
「二人はすごく影響力のある選手でした。1~2年目はその二人と(中澤)佑二さんに怒られたというか、いろいろ教わった部分が多かったですから。試合中に少しでも軽いプレーをすると、すかさず檄が飛んできて、ピリッとするところがあった。
そういった厳しさは最近少し足りない部分かもしれない。もっと戦う集団にならないといけないと思う。タイプ的にマツさん(松田)や(河合)竜二さんのように『ガツッ』と強く言えるかというと、自分はそういうタイプではない。でも時には強く言うことも必要」
――兵藤慎剛が厳しく喝を入れるような場面も見てみたい。
「『ガツッ』とね(笑)。そうすれば自分も新しい一面を開けるかもしれない。考えておきます(笑)。でもマツさんや竜二さんは『オイーッ』ってまず怒鳴る。そこまではちょっと…。でも、それで言われた側も引き締まるんですよね」
――彼らのようなタイプは今のチームにいない?
「シュンさん(中村俊輔)は激しい檄を飛ばすタイプではないし、佑二さんもそう。二人とも細かな指示や気配りはあるけど、チーム全体に激しく喝を入れるようなタイプではない。だから中堅どころがやらなければいけない。自分たちの年代だと自分とオグ(小椋祥平)がこれまで一番出ている時間が長かった。でもオグは病気やけがでほとんど試合に出られなかった。そのぶんも自分がやらなければいけない」
――責任感を強くしている印象がすごくあるけど、どうかな?
「長くクラブにいる選手は責任を感じなければいけない。F・マリノスはビッグクラブなのに最近は結果が出ていない。オレは結果を出さなければいけないクラブだと思っている。だから長く在籍している選手が強いF・マリノスに戻すという責任感を持たなければいけない」
――兵藤は選手間をうまくつないでいる印象がある。例えばプライベートで小野裕二や比嘉祐介などとボウリングを楽しむとか
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