「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「負けている展開のオプションがないと」(中村)「全員で同じ絵を描かないと完成しない」(富澤)+栗原他 天皇杯準決勝柏戦直後インタビュー

 

【DF 4 栗原 勇蔵 voice of players(柏戦を振り返って)】

力のなさを感じた

――なかなかペースを握れない90分だった

「前半の最初から相手のペースというか、ウチはポゼッションができなかった。うまくハメられたというか、やっぱり相手のペースだったと思う。90分の中でもウチのペースになる時間が少なかった。うまくやられた」

――序盤はロングボールの多いゲーム展開になったが

「相手が長いボールを蹴ってくるのはわかっていた。そこでウチらがはね返してセカンドボールを拾えればウチのペースになったと思う。でもそこを相手に拾われてしまった。セカンドボールを拾えなかったことが相手ペースになった要因」

――1点が遠かった

「セットプレーもたくさんあったのでそこで1点取らなければいけなかった。90分で1も取れないと負ける可能性は高くなる。これまではゼロで抑えることができていたけど、今日は違った。先制されるとレイソルも力のあるチームなので組織的に守ってきて難しい」

――リーグ戦は4位、天皇杯はベスト4という結果について

「リーグ戦は最初が全然ダメで、そこからなんとか4位に持っていけた。でも3位と4位では全然意味が違う。そこに力のなさを感じた。天皇杯もベスト4で負けて、力のなさを感じた。技術もそうだし、メンタルもそう。優勝争いするチームはこういうところで勝つから。来年はそうなれるように頑張りたい」

 

【試合を振り返って】

樋口 靖洋 監督

「この結果は非常に残念。ただチームにはひたむきにゴールを目指す姿勢があったし、選手は戦う姿勢を見せてくれた。立ち上がりの20分はセカンドボールの奪い合いになり、非常に激しい展開で落ち着かなかった。心理的な部分で全体的に球際が弱かった。前半は奪ったあとも、同サイドにボールを突っ込んでしまい、落ち着いたポゼッションができなかった。リーグ戦は4位、天皇杯も準決勝止まりということで、まだまだACLに出られる力ないことを痛感した。来年こそはその目標を達成したい」

MF 25 中村 俊輔

「ここまでの力だったということを認めなきゃいけないのかなと思う。 前からプレスをかけに行って、奪ってからのショートカウンターという形はできているけど、今日のように負けている展開のオプションがないといけない。1点取られたあとに追いつくというプラン、戦術を浸透させていく必要がある」

MF 27 富澤 清太郎

「もうちょっと大人びたサッカーをやっていかないといけないかもしれない。しゃかりきにやるだけではダメ。序盤は少ししのいで、相手の足が止まってきたところでボールを動かしていくイメージだった。でも全体的に前へ、前へ行ってしまってカウンターを受けた。みんながもっと頭を使って戦うことが必要だと思う。全員で同じ絵を描かないと完成しない」

 

【新春ロングインタビュー予告】

 

新春から3号連続で、今年も最も長い出場時間を誇る、兵藤選手のロングインタビューを掲載いたします。

2012シーズンのふりかえりからはじまり、チームやチームメイトについて、兵藤選手の考えるマリノスのあるべき姿など、プライベート情報など交えながら大いに語ってもらいました。

ザ・ヨコハマ・エクスプレスでは、このロングインタビューの他、移籍情報や契約更新情報などを、より早く、そしてより深くまでお伝えしてまいります。

 

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ