「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

事実上の構想外。最良の着地点を見つけるのみ ・・・カイケの去就とストライカー補強について

 

カレンダーはとうとう今年最後のページ、12月に入った。天皇杯準々決勝・ガンバ大阪戦に向けてトレーニングを行っているマリノスだが、同時に来シーズンに向けた動きが活発になる時期である。したがって、どうしてもピッチ外の話題が先行してしまう。

この日の練習グラウンドにカイケの姿がなかった。負傷や体調不良が理由ではない。エリク・モンバエルツ監督は「手続き上のことで今日の午前中の練習に参加できなかった」と説明。あくまでクラブ側が了承した上での“欠席”となった。

今季途中に加入したカイケはリーグ戦23試合出場4得点という成績を残している。シーズン開幕後に加入したブラジル人ストライカーへの期待値は高く、それは所属選手の中でトップクラスの高額年俸を支払っていたことからも推測できる。しかし、この数字は期待に見合った活躍とは言い難い。

カイケの場合、度重なる規律違反で練習参加を禁じられる時期もあった。チームメートと円滑なコミュニケーションを取れておらず、日本の文化や習慣に適応できなかった。モンバエルツ監督が「外国人はすぐに結果を求められる。日本に来てすぐ結果を出せないと、困難が大きくなってしまう」とかばったように、来日早々にゴール量産という結果を出せれば仲間からの信頼を勝ち取り、ファン・サポーターにとってのアイドルになっていたかもしれない。

しかし残念なことにストライカーとしての絶対的な能力が不足しており、さらにクラブの一員としての規律を守れず、すでに信頼は地に落ちた。グラウンド内外で四面楚歌のような状態で、もはやトラブルメーカー的な存在である。最近も練習中の態度が原因で口論になる場面もあった。

 

 

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