「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

早ければ来週に何らかの動きや発表があるかもしれない

 

18日、マリノスは2017シーズンの新加入選手として、アルビレックス新潟のDF松原健(23)と柏レイソルの山中亮輔(23)がチームに加わることを発表した。両選手とも完全移籍での加入となり、ユースからの昇格や新卒選手などを除く移籍加入組として先陣を切った形だ。

以前から噂されていた両選手の獲得が正式にリリースされた。いずれもリオ五輪を目指すU-23日本代表に招集されていたプレーヤーで、学年こそ違うものの年齢は同じ23歳。海外では若手にカテゴライズされない年齢だが、松原はJ1通算56試合、山中はJ1通算35試合と比較的経験が浅い。即戦力として期待すると同時に、さらにポジティブに考えるなら成長の余地もあるだろう。

若干の不安があるとすれば、両選手とも今季は負傷に苦しんでフル稼働できなかったことか。ただ先日の天皇杯4回戦で新潟と対戦した際に松原はフル出場し、山中も現在は天皇杯4回戦・湘南ベルマーレ戦でベンチ入りし、後半途中から出場している。来シーズンが始まるときは万全の状態でチームに合流したいところだ。

松原は他クラブと競合の末に獲得に至ったようだ。所属クラブの新潟は契約更新を打診し、強豪・鹿島アントラーズもリストアップし、動向を探っていた。そして新潟の残留成否は最終節までもつれていたものの、本人は他チームでのチャレンジを決断した。周知のとおりマリノスは小林祐三の契約非更新を発表しており、松原は右SBのレギュラー候補となるだろう。今季は左SBを務めることの多かった金井貢史とポジションを争う。

反対サイドの山中に関しては、マリノスの動きが素晴らしく早かった。関係者の話では移籍交渉が可能となる8月の時点で獲得に向けた算段を整えていたようで、こちらも契約更新を打診していた柏との一騎打ちを制した。左SBのレギュラー候補は万全ならば実績ある下平匠だが、タイプの異なる選手との競争は相乗効果を生む。ドゥトラが引退してからの左サイドは“無風状態”が続いており、下平に刺激を与える意味でも悪くない。これで日体大から加入する高野遼とともに左利きの左SBが3枚揃った。激しいポジション争いが繰り広げられそうだ。

 

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