「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

アカデミーの選手の起用もモンバエルツ監督は示唆。初々しい選手が登場か [ナビスコ5節福岡戦プレビュー]

 

マリノスにとってナビスコカップの予選リーグ4試合目(実際は第5節)となる。ここまでの3試合はいずれも直近のリーグ戦から先発メンバーを総入れ替えして臨んだ。立ち位置としては、リーグ戦のメンバーが主力、カップ戦に出場する面々は控え組と呼んで間違いない。もちろんカップ戦での活躍が認められて主力組に昇格するパターンもある。新井一耀やパク・ジョンスがリーグ戦で先発デビューしているのは、ナビスコカップで及第点以上のパフォーマンスを見せていたからだ。

 さて、明日のアビスパ福岡戦の話をしよう。福岡戦の3日後にはアウェイでヴィッセル神戸戦が組まれており、この試合も当然メンバーを大幅に入れ替える。ただし先発オールチェンジは難しそうだ。富樫敬真、前田直輝、喜田拓也の3選手がU-23日本代表としてトゥーロン国際大会に参加し、遠藤渓太と和田昌士はU-19日本代表に招集されている。さらにファビオと金井貢史は負傷から復帰しておらず、フィールドプレーヤーは7選手が起用できない。

この試合にはサガン鳥栖戦同様に特別指定選手の高野遼が出場する見込みだが、それでも人数が足りない。特に最終ラインの駒が不足しており、前日練習を見ると栗原勇蔵と小林祐三が先発するようだ。ただしエリク・モンバエルツ監督は週末の神戸戦を見据えて「何人かの選手はゲーム時間を考慮してプレーさせる」とコメント。その対象が栗原や小林であることはほぼ間違いなく、アクシデントがない限りは両選手とも途中交代する可能性が高い。

また、指揮官はメンバー18人から外れる選手の名前を列挙した。中村俊輔と中澤佑二の両重鎮は週1回の試合と事前に決めており、負傷明けのマルティノスは個別でフィジカルトレーニングが必要と判断された。先発出場を続けている下平匠や中町公祐も疲労を考慮してメンバーから外れる見込みだ。一方で、齋藤学と伊藤翔、パク・ジョンスのベンチ入りを明言している。

 

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さらに「明日はアカデミーの選手も途中から出ると思う」と二種登録選手の起用も示唆した。右SB小林の出場時間を限定すると仮定した場合、ユース3年生・常本佳吾の途中出場が現実味を帯びてくる。試合展開にもよるだろうが、初々しい選手が登場する可能性は十分にありそうだ。

ここまで1勝1分1敗の予選リーグを突破するためには、この試合で勝ち点3がほしい。しかしながらモンバエルツ監督のスタンスは一貫して変わらない。「全員でこの連戦を乗り切らないといけない。その中で、いまできる限りのいいチームで臨む」という言葉からは、週末のリーグ戦を視野に入れていることが透けて見える。

 

 

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