「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「止めないと話にならないし、給料ももらえない」(飯倉)・「苦しかった」(中澤)・「浦和と広島は特殊なチーム」(中村) [浦和戦後コメント]

 

【試合を終えて】

エリク・モンバエルツ 監督

「高い強度のゲームだった。両チームともに得点チャンスがあった。我々はカウンターで、そして彼らも何度かいいシチュエーションを作っていた。両チームともに得点につなげることはできなかった。0-0という結果だが、私は選手を、特に守備の面で称えたい。特に後半はよかったと思う」

――攻撃がカウンター狙いになったのは浦和に下げられたからか? それとも若い選手などがいたためか?

「両方の理由があると思う。遠藤は何度かチャンスを作ったが、最後の判断が良くなくて得点に結びつけられなかった。遠藤はまだ若い。プレッシャーがある中で感情をコントロールしてプレーすることを伸ばしていく必要がある。ただ、チャンスにたくさん絡んだことを評価したいと思う」

――今季二度目の引き分けだった。首位・浦和との引き分けをどうとらえている?

「福岡とも引き分けだったが、この二つの引き分けはまったく内容が違う。福岡戦は我々が70%くらいポゼッションして、福岡は少ないチャンスをモノにした。今日は、逆に浦和にずいぶん苦しめられた内容だった。我々もカウンターで得点して勝つチャンスはあったが、引き分けは納得のいく結果だと思う」

 

 

MF 10 中村 俊輔

「浦和と広島は特殊なチーム。前から全部追いかけていたらやられてしまう。去年のホームは4-0で、今年は勝てなくてチームの良さが出なかったかもしれない。でも去年とは選手が違うし、去年とくらべるのはナンセンス。我慢のしどころという意味ではポジティブな面もあった。攻撃に関してはSBとサイドMFが連係してズレを作っていくような形がなく、どうしても個に頼っている部分が大きい。シュート数が少なくなるのも仕方ない。遠藤(渓太)は一人であれだけドリブルで持って行って、よくやっている。いろいろ求め過ぎるよりも、良い部分を出させてあげたい」

 

DF 22 中澤 佑二

「苦しかった。浦和、広島の2チームのやり方は特殊。彼らに対しては攻守ともに組織を重視しなければいけない。でも今日のマリノスはちょっとバラバラだった。前半から浦和のくさびのパスや長いボールに後手を踏んで、いい奪い方ができなかった。浦和のようなチームとは、しっかりとして組織的な守備で臨まないといけない。(今季初の無失点について)シュートを15本打たれて、(飯倉)大樹が止めてくれた場面もあった。完封だけどシャットアウトではない。そこに関しては褒められる内容ではなかった」

 

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GK 21 飯倉 大樹

「負けなくてよかった。守備のリズムはある程度できていた。無失点で終わるのは最低限の仕事。止めないと話にならないし、給料ももらえない。負けなくてよかったが、優勝を狙うなら浦和のように自分たちもスタイルを積み上げないといけない。失点は事故やセットプレーからでもある。初めて無失点で終えたことで気持ち的にはラクになるけど、これを継続しないと意味がない。最少得点でも勝ち点3を狙えるようにしたい」

 

DF 13 小林 祐三

「試合開始から前後左右のバランスがバラバラで相手の時間帯ばかりになってしまった。試合途中で少し修正できたところはあるけど、攻撃の形も守備の形もしっくりこないまま90分が過ぎた。いままでの試合で一番押し込まれてチャンスを作られたけど、その試合で今シーズン初めて無失点で終わるからサッカーは不思議。これ以上の結果を望むのは贅沢という試合展開になってしまった」

 

MF 8 中町 公祐

「人の責任にするわけではないけど、去年から前線3枚が替わると守備のやり方をわかっていないので難しい部分があった。相手にボールを持たせつつではなく、かなり押し込まれて決定的なパスを出された。相手にセットプレーを与えたのも頷ける。ただセットプレーを受ける回数が多くて、それで慣れがあって守れた部分もあった。後半になって試合が流れていくだろうという予想はあったから前半は耐えることができた。自分たちの気持ちの中で失点するリスクよりも、ゼロで終わることを優先したところはある」

 

MF 20 マルティノス

「こんなに守備に時間を割いたのは初めて。守備的な部分ばかりが目立ったと思うけど悪い内容ではなかった。大きなチャンスを作りかけた場面もあったけど、最後のところでパスがカットされたり、ボールが来なかったりした。90分間プレーしたので疲れがないといえば嘘になるけど、いい90分だった」

 

 

 

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