「1トップは問題ない」(カイケ)・「選手も監督もオープンなのでやりやすい」(マルティノス) -新外国人、ガンバ戦に帯同へ
新たに加入した外国籍選手二人は、今日までのところ元気にトレーニングを消化している。
カイケは来日から時間が経ち、最初の関門である時差ボケもすっかり解消された様子。フォーメーション練習では主力組の1トップに入る場面が多く、この日の練習では左足首痛から復帰した中村俊輔と初めてコンビネーションを確認する場面も見られた。
ただしゲーム体力を含めたコンディションは良化途上だ。昨年10月以来、公式戦に出場しておらず、年末には右ひざを負傷した。今年に入ってからは別メニュー調整の時間も長かったようで、練習中に足を止める場面も多い。単純にスタミナに不安があるのは明らかで、エリク・モンバエルツ監督は「(90分間のプレーは)まだ無理だろう」と見解を示した。
一方のマルティノスは来日直前まで公式戦に出場していた模様で、試合勘などはまったく問題ない。ただ、こちらはまだ時差ボケに苦しんでいることを本人が吐露。それでも笑顔で時差ボケエピソードを語る陽気な性格はポジティブに作用しそうだ。主に英語で会話を行うため、日本人選手たちともコミュニケーションを取っている。今週末のゲームまでには時差ボケも解消するだろう(してくれなければ困る)。
注目の起用ポジションだが、カイケについては「彼はストライカー」というモンバエルツ監督の言葉を借りるまでもなく1トップだ。プレースタイルを見るかぎり、個の能力で局面を打開するタイプではなく、周囲とのコンビネーションや相手ディフェンスラインとの駆け引きでゴールを狙うのが得意なのだろう。ガンバ大阪のパトリックや元川崎フロンターレのレナトといった特徴的なブラジル人とは、少し趣が異なる。本来は2トップFWに見えるが、マリノスにどうフィットしていくか興味深い。
マルティノスは2列目の3つのポジションで起用が検討されている。本来のポジションは右ウイングのようで、中村と齋藤学の位置付けを考えると、台頭してきた遠藤渓太の居場所がなくなってしまう。ポジション争いといえばそこまでだが、指揮官はどのような起用法を打ち出すか。長いストライドを生かしたプレーが特徴的で、左足の切り返しは深い。ダイナミックなプレーでチームに勢いをもたらす存在になるかもしれない。
登録さえ無事に完了すれば、両選手ともにガンバ大阪とのアウェイゲームに帯同することは間違いない。2連勝中のチームに、さらに追い風を吹かす存在になることを期待したい。
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