1トップに富樫敬真、右MFに遠藤渓太、それぞれ2試合連続先発 [1st第4節鳥栖戦プレビュー]
注目の新外国籍FWカイケだが、今日18日にJリーグが発表した追加登録選手の名簿に名前が記載されておらず、明日のサガン鳥栖戦には出場できない。登録選手の追加・抹消は原則として毎週金曜日に承認されるため、来週水曜日のヤマザキナビスコカップ・グループB第1節・川崎フロンターレ戦にも出場できない。Jデビューは早くても4月2日のリーグ第5節・ガンバ大阪戦となる。
もっともカイケはコンディションが本調子ではない。エリク・モンバエルツ監督は「試合はできるが90分はできない状態」とジャッジしている。ブラジルで最後に公式戦出場したのは昨年10月で、その後のオフシーズン中に右ひざを負傷。その影響もあって1月以降も試合出場していない。来日したのが13日で、今週は時差ボケと戦いながらの練習参加だった。コンディションを考慮するならば、デビューが先延ばしになったことをポジティブに捉えることもできる。
結果として鳥栖戦に臨む先発メンバーは、前節のアルビレックス新潟戦同様の11人になりそうだ。開幕からの3試合は結果がともなわず、試合ごとに先発を入れ替えていた。だがようやく初勝利を収めたことで、今節はメンバー固定されそうだ。火曜日の練習で右足首をねん挫した喜田拓也も試合前日に合流し、鳥栖戦出場に向けてなんとか間に合った。
1トップには富樫敬真、右MFとして遠藤渓太がそれぞれ2試合連続先発となる。富樫は今週の居残り練習で鋭いシュートを連発し、好調とモチベーションの高さを感じさせた。遠藤は、より自信を持って1対1を仕掛けられるようになっている。両選手とも試合での成功体験が追い風となっている。真価を問われるのはこれからだが、いまは若者らしくフレッシュなパフォーマンスを見せることが先決だ。
対戦相手の鳥栖は、今季からマッシモ・フィッカデンティ監督が新たに指揮を執っている。同監督は昨季までFC東京の監督としてJリーグを経験している。ちなみに昨季のFC東京との対戦成績は1勝1分。1勝は特別指定選手だった富樫のヘディングゴールで勝ち取ったものだが、内容的には2試合とも引き分けが妥当であった。手堅いサッカーを身上とするだけに、率いるチームが変わってもゲームが大きく壊れることは考えにくい。
明日のゲームは基本的に1点を争う展開になるだろう。その風穴を開けるのは富樫か遠藤か、あるいは中村俊輔のセットプレーか。新潟戦のように2点取れれば安全圏だが、一人少ない新潟相手で終盤にようやく2点目が決まった。マリノスはやはり得点力に秀でたチームではない。
まずは勝敗を大きく左右する1点目をいかにして取るか。降雨の可能性があるピッチだけに、ひとつのミスが命取りになるだろう。すると、より手堅い試合になるかもしれないが、ここを勝って3月のリーグ戦を終えたい。開幕から2試合の躓きを忘れるための2連勝を達成したい。