「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

松原健のインターセプトが炸裂し、先制点へ。 「後ろを気にせずにチャレンジしたことが良い結果になった」[ACLE 浦項戦レビュー]

 

 

波状攻撃をきっかけに先制点奪取に成功

 

前半の後半、マリノスの波状攻撃が浦項ゴールへ襲い掛かった。

27分、小池龍太の鋭い縦パスを受けた西村拓真が流れるようなターンから右足で狙う。シュートは惜しくもゴール左へ外れたが、この日最初の決定機にスタジアムが湧いた。

 

 

 

 

38分にヤン・マテウスが強烈なミドルシュートを放ち、40分には右サイドへ流れていた小池龍のクロスにアンデルソン・ロペスが頭で合わせる。GKに阻まれた両方のシュートはゴールになってもおかしくなかった。

 

 

 

 

そして41分、ついに均衡を破るゴールが生まれる。松原健が相手GKのパスを高い位置でインターセプト。ロペスがゴール前へ送り、ヤンが右足で決める。ボール奪取からわずか数秒、手数をかけないシンプルな攻撃が先制点となった。

 

 

 

 

「あそこは前からプレスがかかっていたし、相手もつなぐ意識が高かった。セーフティに蹴るよりもつなぐイメージがあったので、後ろを気にせずにチャレンジしたことが良い結果になった」と松原が手ごたえ十分に語れば、ボランチの山根陸も「奪われたあとのカウンターだけケアして、トランジションのところで奪い返すことを心掛けていた。あれだけ押し込んでいたら奪わないといけないし、逆にあそこを逃してしまったら状況はまったく変わってしまう」と試合のポイントを振り返った。

 

 

 

 

ここまでポゼッションと分厚い攻めで押し込み続けた効果が表れた。だからこそ切り替えの部分で高い位置からのプレスが可能となる。マリノスらしい攻めがマリノスらしい守りを呼び込んだ典型例と言えるだろう。

殊勲の松原は後半アディショナルタイムに負傷し、担架に乗ってピッチを去った。状態が心配されたが、試合後はしっかりと取材に応じて「大量出血しているけど大丈夫。足首も大丈夫だと思う。(湘南戦は)行くつもり」と明るい表情を見せてくれた。本当に湘南戦も出場可能かどうかは別として、大きなアクシデントにならなかったことに胸を撫で下ろしたい。

 

 

 

 

残していた左足でPKストップ

 

もうひとり、勝利の立役者を挙げるとしたら、この試合は飯倉大樹だろう。

 

 

 

 

ヨコエク

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