「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「相手の力強さに臆してはいけない」 山東泰山キラーの上島拓巳がみなぎる闘志を爆発させる

 

再び山東泰山と相まみえる。舞台はACLからACLEに変わったとはいえ、この約1年間で数えること5回目の対戦となる。

 

 

 

 

過去の対戦成績は44勝とマリノスが全勝。もはや“お得意様”と表現してもいいだろう。そのうち3試合に出場して勝利に貢献してきたのが上島拓巳だ。

 

 

 

 

武器とする高さや強さが最も生きる類の相手。アバウトに放り込まれるロングボールを次々と跳ね返し、押し込まれた場面でもゴール前で体を張る。ポジティブな感触が残っているからこそ「ここまで4連勝ということで、僕としてはすごくいいイメージを持っている」と自信をのぞかせた。

 

 

 

 

試合のポイントは、局地戦で負けないこと。「相手の力強さに臆してはいけない。臆してしまった場合は光州戦のような展開になってしまう。一つひとつのバトルに負けないことを意識して臨みたい」と鼻息は荒い。

リーグ戦では8月下旬を最後に、2ヵ月近くも白星から遠ざかっている。タイトル獲得を目指したルヴァンカップも準決勝で敗退。苦しい時間を過ごしているが、それはともに戦っているファン・サポーターも同じ心理状態に違いない。

直近のアルビレックス新潟戦はスコアレスドローに終わった。リーグ戦での連敗をストップさせたものの、勝ち切れなかったモヤモヤも残る。DFとして失点ゼロで終えた90分にも、表情は晴れない。

 

 

 

試合後、サポーターからの声が胸に響いた。

「たぶんサポーターの方々ももどかしい気持ちを持っていると感じた。カップ戦で次に進めなかったところで、その気持ちを見せてくれという時に、内容に関しては不甲斐ないというか満足できない試合になってしまった。厳しい言葉をかけたいけど応援したいという両方の狭間にあるのをチャントから感じた」

 

 

 

 

マリノスファミリーを救えるのは誰か。『オレしかいない』。人一倍強い責任感を持つ上島は、きっとそう考えている。

 

 

 

 

ヨコエク

 

 

個人的にも、一度は失いかけたレギュラーポジションを奪い返し、ディフェンスリーダーとして認められる存在になるために。連戦も長距離移動も、関係ない。

 

 

 

 

「もちろん出るつもりで準備するし、たぶん出ると思う。僕としてはもう一度センターバックの争いのところに加わってきている状況ですごく楽しんでいるし、コンディションも悪くない。ポジションを確固たるものにするために、勝って帰ってきたい」

 みなぎる闘志を中国の地で爆発させる。その時、背番号15がマリノスに欠かせない存在になっている。

 

 

 

 

[コメント]

DF 15 上島 拓巳

「山東泰山戦に関してはここまで4連勝ということで、僕としてはすごくいいイメージを持っている。誰が出場するのかわからないし、もしフレッシュな選手が出ることになったとしても、相手の力強さに臆してはいけない。臆してしまった場合は光州戦のような展開になってしまう。一つひとつのバトルに負けないことを意識して臨みたい。

 

 

 

 

(中国では)ザ・アウェイという雰囲気でモチベーションが上がるし、相手は前からフラフラと来てくれるのでスペースは見つけやすい。僕はもちろん出るつもりで準備するし、たぶん出ると思う。まずは失点ゼロに抑えて、アウェイの地でも勝ち点3を取って、この後の戦いを優位に進められるように頑張りたい。僕としてはもう一度センターバックの争いのところに加わってきている状況ですごく楽しんでいるし、コンディションも悪くない。ポジションを確固たるものにするために、勝って帰ってきたい」

 

 

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