「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「決定機はあまりなかったし、0-0は妥当じゃないかな。マリノスもいろいろ変わってきているので、前とは違うことを認識して、今は耐えなければいけない」(飯倉大樹)他 [新潟戦後コメント]

 

[コメント]

DF 2 永戸 勝也

「ビルドアップのところでは、僕自身はそこまで窮屈に感じていないというか、ボールを受けて(井上)健太に預けたり、押し込んでワンツーすることもできていた。エウベルが中に入って、僕からエウベルに預けて、そこから裏の健太にボールが出たシーンがあって、それはなかなかほかの組み合わせではない展開だったと思う。

 

 

 

(天野)純くんも左サイドに集まって、ユニットになって崩すというかボールを持つシーンが増えたのは良いことだと思う。そこからゴールにつなげるところまで持っていければよかったし、オフサイドになったけどロペスのゴールのような場面を増やしていければ。守備もブロックを作りたいけど空いてしまう状況で、エウベルが中央に入った時の良いところと改善しなければいけないところは両方あったと思う。チームとして守備をうまくハメられなかった前半だったので、なかなか難しかった。相手にブロックを作られた時に、ボールを持っている選手はもっと周りを見なければいけないし、正確に届ける作業をもうちょっとチームとしてやらないといけない。質のところはみんな思っているだろうけど、誰かが変えないといけない。守備のところは及第点かなと思うけど、攻撃は試合を通して物足りなさがあった」

 

 

 

 

MF 28 山根 陸

「あまりうまく試合を運べていない明確な理由は外から見ているだけではわからなくて、まずは中に立ってみないとわからないと思ってピッチに入った。とにかくボールを触ってテンポを作ろうと思って、うまく預けてくれたのでだんだんとテンポが出てきて、それは良かったと思う。あとは守備のところで割り切ってマンツーマン気味に相手のダブルボランチを掴みに行って、それで相手は長いボールが増えて回収できる場面も増えた。攻撃での縦パスを刺すところは自分の良さだし、自分を出さないといけない。チームの流れもあるけど、個人としての価値は将来も考えてもっともっとやっていきたいし、そこは我を出してもいいのかなと思ってチャレンジングなパスを入れた。

 

 

 

(警告の場面について)あれは行かないといけない。あそこを行かないで展開されるよりも行ったほうがいいと思ったので行ったし、警告を1枚もらったからといって消極的になる必要もない。ああやって押し込めている状況でホームなら勝たないといけない。退場するのはよくないけど、行かない選択はない」

 

GK 21 飯倉 大樹

「見ているひとはつまらなかったかもしれないけど、ちゃんとボールをつなごうとしているチーム同士の対戦で、このクオリティを上げていったり個のレベルが上がれば、一番いいサッカーが展開になる。決定機はあまりなかったし、0-0は妥当じゃないかな。

 

 

 

ヨコエク

 

マリノスもいろいろ変わってきているので、前とは違うことを認識して、今は耐えなければいけない。チームがどういう舵を切るのかわからないけど、そういう時期。耐え時だと思う。サッカーの形を作って、個の力も上がって、圧倒的な攻撃力を持っていたけど、今はそうではない。自分ができることはチームを支えること。結果は0-0だけど、Jリーグの未来を見据えた上ではこういう試合の質を上げていって、お互いに決定機が増えるようなゲームになったらいいよね」

 

 

 

 

DF 15 上島 拓巳

「DFとして失点ゼロで抑えられたことだけに関して言えば、最低限のものは出せた。でも内容を振り返ると攻守両面においてまったく満足できない内容で、見ているお客さんたちも非常に眠いような試合になってしまったと思う。後半に関しては相手が疲れたり、ブロック間に縦パスを差し込むシーンも見られたので良かったけど、前半は4-4-2のブロックを作って守られている中で、うまく前進できなかった。自分自身もフラストレーションを持ちながら試合をしていたし、練習で用意してきたものがなかなか出せないところで難しさがあった。

 

 

 

 

(植中朝日の投入で)僕は彼とは目を合わせやすいというか、ボールを受ける前から彼を見つけやすい。常に植中を見ていたし、いい関係性で攻撃できていたと思う。守備では途中からマンツーマン気味にハメに行って、相手もいつものようにアグレッシブな攻撃ができていたわけではないと思う。そこは相手のクオリティに助けられた部分もあった」

 

FW 17 井上 健太

「相手がブロックでしっかりと守ってきて、なかなか渋い試合というか、相手にボールを持たれる展開だった。でも自分の感覚は悪くなかったので、交代は監督が決めたことなので、最後にシュートを決めるか決めないかで変わっていたと思うので、それは自分のせいだと思う。相手はサイドに人数をかけて守ってきたので、コンビネーションで崩せればよかったし、自分自身もポケットを取る作業や潜りに行く動きが少なかった。エウベルも左が得意なので、だからこそワンツーで相手の裏に出ていく動きを増やせればよかったけど、どうしても仕掛けなければいけないという意識もあって、そこの切り替えが難しかった」

 

 

 

 

DF 27 松原 健

「失点ゼロで抑えられたところだけは良かったと思う。自分たちがボールを持って主導権を握れたかというとそうではなかったし、正直悔しいほうが大きい。でも失点しなかったことにフォーカスすればポジティブかなと思う。もっと攻守の切り替えを早くしなければいけないところもあるし、今日はどちらかというと守備のスタートがリアクションになることが多かった。守備に重きを置いたところで、そこから前に出ていくパワーがちょっと足りなかった。みんなで守ってみんなで攻めないといけないチームで、全体でやっていくべき。リスクマネジメントを考えているところもあって、上がり切るべきなのか、それともペナルティアーク付近でカウンター対策として残っておくべきなのか。数年前は行き切るという判断だったけど、今シーズンはそこからの失点が非常に多い。判断のところで、行くべきところは行き切るし、行くべきところではないところはリスクマネジメントを置いてプレーすることをやっている。あまり厚みのある攻撃を繰り出すことが最近できていないので、そこはもっと自分たちが主導権を握れれば勢いが出てくると思う。相手もいるスポーツなので、見ながらやっていくしかない。

 

 

 

 

(サポーターの反応について)みなさん勝ち試合を見たいと思っているし、もし引き分けだとしても、もっと攻撃してチャンスを作ってというのを期待していると思う。その回数に乏しい内容だったので、ああいった反応だったと思う。そこは自分たちも痛感しているところだし、当たり前の反応かなと思う。それでも金曜日の夜にたくさんのサポーターが来てくれて、僕たちもなんとか勝ち試合を見せたいという思いで一丸となってやっているけど、もっとサポーターの想いを感じてやらないといけない。みんなの想いを背負ってやるのが僕たち11人と18人とメンバー外でも一緒に戦っているチームメイト。一人ひとりが責任を持って、試合に出られる喜び、このエンブレムをまとってプレーできる喜びを表現しないといけない」

 

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