「一人ひとりの責任感やエンブレムの重さをもっと大事にしなければいけない。これからの未来に向けても、次の試合を機にマリノスを取り戻さなければいけない」(小池龍太)他 [山口戦前コメント]
ジョン ハッチンソン 監督
「(公式戦4連敗中で失点数の多さも目立っているが)たしかに公式戦4試合勝てていないが、札幌戦の2ndレグは1stレグでの大量得点によって気持ちの緩さが出てしまった。京都戦は早い時間に退場者が出て、難しさがあった。その後の2試合は、アウェイで5点決めている。通常であればアウェイでの5点は重いものになるけど、それ以上に失点してしまっているのは反省しなければいけない。
伝えたかったのはとにかく3週間前に戻ろうよ、ということ。我々がやってきたことが少し欠けてきてしまっている。やってきたことを共通理解の下にやっていくし、何も変わることはない。選手が朝起きて、自分は最悪の選手だと思って目覚めないと思う。とにかく自分を信じてやり続けることだと思う。自分たちの勝つ習慣を取り戻すためにホームだろうとアウェイだろうと関係ない。やれていること、やってきていることがある。それをもう一度思い出してピッチ上で表現する。選手だけでなくスタッフも、自分たちが何をやってきたのか。それを明日のホームゲームで表現したい」
MF 8 喜田 拓也
「(コンディションについて)そんなに多く言うことはなくて、僕のコンディションが何%とか、足の状態とかは関係なくて、ピッチに立ったらチームのためにやる、それだけ。ここ2試合の結果というのはあってはいけないし、恥ずかしいと思わないといけない。遠いアウェイの会場まで足を運んでくれた人たちの姿勢は本当に胸に響いた。何点取られてもチームを信じて後押しした姿勢を感じないといけない。本当の意味で彼らに思いを馳せないといけない。それが一緒に進んでいくということだと思う。選手たちも苦しみ、もがいているけど、転ぶことより転んで立ち上がろうとしないことのほうが恥ずかしい。もうやるしかない。
ゲームの中身で修正しなければいけないことはたくさんあるけど、一気に100%改善できるようなうまい話はないので、愚直にやっていくしかない。ただ、すぐに解決できることもあるので、そこはチャレンジしていかなければいけない。試合に出ている、出ていないで捉え方が変わってはいけない。出ていないから、出ていたから、でこの問題を捉えているようではチームの成長はない。
僕も同じように悔しくてたまらないし、マリノスがそういう目で見られてしまうのは関わっている人すべてが不本意だと思う。このクラブにいるのがどういう意味なのか、もう一度ちゃんと見せないといけない。この2試合の結果を見れば、次の試合来てくれる人がゼロでも僕たちは受け入れないといけないし、その中でも戦わなければいけない。彼らはサッカーにミスがあって、勝敗がつくこともわかっていると思うけど、チームに誇りを持って戦い続けること、姿を見たいと思う。そこを忘れてはいけないと思うし、悔しい中でも苦しい中でも、それはしっかりと示さないといけないので、歯を食い縛って次へ進みたい。苦しい時こそいろいろな方向に矢印が向くし、それが人間だと思う。でも僕の中にあるのはこのチームを助けたいという強い思いだけ。チームスポーツなのでひとりでスーパーマンのようにすべてを変え切ることが難しいのも理解しているけど、まずはひとりがその思いを持たないと変わっていかないこともある。チームを助けたいという強い思いでいる」
DF 13 小池 龍太
「やること、やらなければいけないことは変わらない。そこをグラウンドの中で、自分中心になってやっていきたいと思う。やれていないわけではないけど、そこの質やタイミングといった部分から目を背けていた部分もあると思うので、それが最近2試合出すごく出てしまっているのかなと思う。でも僕も試合に出ていないので中の感覚はわからないので、出場したタイミングでしっかりと表現していきたい。
甘さや要求する、要求される質の高さは、求めなければいけないものから確実に差があったと思う。なぜそうなってしまったのかを見つけるつもりはないけど、一人ひとりの責任感やエンブレムの重さをもっと大事にしなければいけない。口では言えるけど、試合に出ていないメンバーや出たくても出られないメンバー、怪我をしているメンバーもいる中で、出場しているメンバーは出られなかった選手たちが納得するプレーをしなければいけない。トレーニングから試合まですべてがつながっていて、そこの部分を疎かにしてしまうと後々に現れてしまう。これからの未来に向けても、次の試合を機にマリノスを取り戻さなければいけない。仕切り直すのは早いにこしたことはない。全員がこの危機感を持った中で新たな競争が始まると思うけど、そういった選手がひとりでもふたりでも試合で表現することをサポーターは求めていると思う。
僕の基準ややるべきことは変わらないので、自分自身が下げてしまっているのか変わっていないのか、見定めるのが公式戦。僕自身がこれから引っ張っていけるかどうかも含めて、次の試合は気持ちのこもった大切な試合になる。もともとプレータイムに制限はないし、自分自身がどこまでできるかは監督がすべて決めると思う。(古巣のレノファ山口FCについて)あまり古巣とか気にしないし、対戦相手のこともあまり気にしたことがない。その理由にあるのが、マリノスというクラブでプレーする上で相手チームは関係ないというのがすべて。自分たちが何をするか、何をすべきなのかが明確にある中で対相手があるだけ。自分たちがそれをできるかどうかが試合に関わってくる、そこに尽きる。マリノスのサポーターにそれをどれだけ見せられるか。レノファのサポーター何かを見せるかよりも、マリノスのサポーターに何を見せるかだと思う。マリノスがこういうクラブであることを常に見せないといけないし、J1とかカテゴリーとか関係なく、一つひとつの質や責任感はもっと高めていかないといけないし、彼らにも見せないといけない」
DF 15 上島 拓巳
「すごく調子が良かった中での連敗という結果は、チームとしても深刻に受け止めている。みんなすごく危機感を持ってやっていると思う。リーグ戦に関してはすごく難しい状況になってしまったけど、明日のカップ戦は別の大会になる。自分たちにはタイトルを獲れるチャンスがあるので、明日は結果だけを意識して、今までの敗戦を引きずらずに、明日の試合をきっかけに上がっていけるような試合にしたい。
光州戦も広島戦もそうだけど、最近はクロスからの失点が多い。ゾーンを守るだけではなく人に対してアプローチしていくことも必要。クロス対応のところは重点的に確認した。今のチーム状況的に、相手が下のカテゴリーだから勝てるという甘い考えは持っていない。でも、この状況が危機感や強い思いをもたらしてくれると思う。2試合で13失点というのは、ディフェンスの選手として重く受け止めている。失点を重ねるごとにチームとして顔が上がらなくなっているのは、やっていてもそうだし、広島戦を映像で見ていても感じた。あとは失点がすごく早い時間になると難しい展開になる。マリノスの攻撃的なスタイルを目指しつつも、守備のところでの安定感はすごく大切。声掛け、コーチングもそうだし、あとはプレー判断のところでも、どこでリスクを冒すのか慎重になったほうがいい場面もある。明日はとにかく結果が必要なので、割り切ってプレーすることが必要な場面もある」