トリコロールが息を吹き返すのに、みんなの距離が自然と近くなる三ツ沢は絶好のロケーションだ [天皇杯準々決勝 山口戦プレビュー]
戦列復帰する喜田拓也の言葉
公式戦4連敗中だが、さまざまなエクスキューズがあったことも事実。ルヴァンカップ札幌戦の第2戦は、結果的に第1戦での大量リードが悪い方向に出てしまった。京都サンガF.C.戦は開始直後に西村拓真が一発退場となるアンラッキーがあったので、参考外の部分も大きい。ACLE初戦の光州FC戦は主力選手を温存したマネジメントにも問題があったし、サンフレッチェ広島戦についてはリーグ最上位を争っている相手の力量を認めるべきだろう。
それでも直近2試合で13失点というディテールはいただけない。マリノスというチームはすべての試合で勝利を目指す。リーグ戦もカップ戦も関係ない。その一方で全試合に勝てるわけではなく、負けるにしても良い負け方と悪い負け方の2パターンがある。どちらに該当するのか、あらためて述べるまでもないだろう。
明日の試合ではキャプテンの喜田拓也が戦線復帰できそう。常にチームファーストの彼は、今日の練習後でもまずチームについての考えを口にした。
「ここ2試合の結果というのはあってはいけないし、恥ずかしいと思わないといけない。遠いアウェイの会場まで足を運んでくれた人たちの姿勢は本当に胸に響いた。何点取られてもチームを信じて後押しした姿勢を感じないといけない。本当の意味で彼らに思いを馳せないといけない。それが一緒に進んでいくということだと思う」
マリノスファミリーとして、どこへ進んでいくのか。プレーするのは選手でも、喜怒哀楽を共有するのはサポーターとともに、だ。光州や広島まで足を運び、声を張り上げて応援した者たちが報われるには、明日の試合で勝利を掴み取るしかない。
「選手たちも苦しみ、もがいているけど、転ぶことより転んで立ち上がろうとしないことのほうが恥ずかしい」
天皇杯だとか、相手のカテゴリーは、正直あまり大きな問題ない。ただ、トリコロールが息を吹き返すのに、みんなの距離が自然と近くなる三ツ沢は絶好のロケーションだ。
エウベルや西村拓真の出場が濃厚
チームの内情に目を向けると、この一戦に出場するのが難しそうなのは先日の広島戦で負傷交代した天野純、それと京都戦で負傷した宮市亮の2選手か。
でも暗くなる必要はない。心配された天野の状態だが、重傷ではなかった模様。明日の試合は欠場するものの、回復力に優れた彼のことである。すぐにピッチに戻ってくるだろう。そして宮市はすでにランニングやボールを使った練習を再開している。このペースならば全治6週間見込みの診断よりも早めの復帰が濃厚だ。
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