「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

井上がポストをかすめるシュートを放ち、山根はスパイクが脱げてもプレー続行。 ハッチンソン監督は「メンバーを選ぶのに自分は悩むと思う」と喜んだ。

 

ジョン・ハッチンソン監督は上機嫌だった。

「各選手がポジションを奪うためにしっかりとした戦いを見せてくれた」

 

 

 

 

リーグ戦再開を4日後に控えたニューカッスル・ユナイテッドとの親善試合は前後半をまったく異なる顔ぶれでプレーした。「22人の選手を45分ずつプレーさせようと思っている」という予告通りの起用法だった。

狙いは明確で、正しい競争原理を働かせること。すべてのポジションで2選手以上が競う状況を意図的に作り出し、競争心を煽る。中断期間だからこそのマネジメントとも言えるが、裏返せばこのタイミングで絶対にやらなければいけない采配でもある。

 

 

 

 

例えばセンターバックは、これまでエドゥアルドと上島拓巳が多くの試合で先発してきた。どちらも屈強タイプのファイターで、この組み合わせになっているのは負傷などのアクシデントと無関係ではない。

 

 

 

 

そこへ畠中槙之輔が復帰してきた。ビルドアップで違いを生み出せる背番号4の存在は後半戦に臨むにあたって最大のポジティブだろう。さらに新戦力のジャン・クルードもスピードというストロングポイントを発揮。脳震とうの影響で別メニュー調整中の渡邊泰基の復帰も遠くなさそうで、ポジション争いは間違いなく激しくなる。

 

 

 

 

指揮官が喜んだ理由は、起用した選手が発奮して結果を残してくれた点にある。

両サイドバックの名前を挙げないわけにはいかない。

 

 

 

 

ヨコエク

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