「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ここまで公式戦出場時間0分の背番号25。 吉尾海夏よ、生き様を見せてやれ [天皇杯2回戦 FC岐阜戦プレビュー]

 

個人の未来を占う一戦

 

鹿島アントラーズ戦翌日から10日間のわずかなブレイクタイムを挟み、再び過酷な連戦がスタートする。季節は夏に向かってまっしぐらなのに、中2〜3日での8連戦が確定し、天皇杯の結果次第では最大10連戦となる。これもACL決勝まで勝ち上がった余波であり、強いチームの宿命と言える。

 

 

 

 

消耗の激しさや負傷のリスク軽減を考えると、同じ顔ぶれで戦い続けるのは無理難題。これまで同様にメンバーをやり繰りしながらの戦いになるだろう。その道中で、怪我やサスペンションといった不透明な要素も絡んでくるかもしれないから、マネジメントの難しさはさらに増す。

怪我と言えば、別メニュー調整中のナム・テヒや畠中槙之輔、小池龍太といった面々の復帰はもう少し先になりそう。おそらく連戦の最中に貴重な戦力として戻ってきてくれるはずで、もうしばらく我慢の調整を続けていく。左肘骨折のエウベルは練習をこなしているが、無理をせずリーグ戦に備える構えだ。

 

 

 

反対に、中断前ラストの試合となった鹿島アントラーズ戦を欠場したポープ・ウィリアムは元気にフルメニューを消化している。向上心溢れる彼のことである。実戦に早く戻りたいと考えているに違いない。「何度も言っているように大会や相手に優劣はない。一戦一戦をしっかり戦っていきたい」という言葉通り、プレーできる状態なのだから試合間隔を開けるのは得策ではない。

 

 

 

 

サスペンションと言えば、週末のFC町田ゼルビア戦はエドゥアルドが累積による出場停止だ。チームとしては痛手だか、どんな手を使っても起用できないのだから割り切りやすい。とにかく天皇杯2回戦に全力投球してもらおう。

 

 

 

町田戦の位置付け次第で明日のFC岐阜戦の先発や遠征メンバーは大きく変わりそう。リーグ戦と天皇杯に優劣を付ける話ではなく、事実として週末はリーグ戦で首位のチームと対戦し、連戦の幕開けである明日は別コンペティションで下位カテゴリーのチームと対戦する。総合して考えると、先日の鹿島戦や週末の町田戦とは大きくメンバーを入れ替える可能性が高い。

出場機会に飢えている選手は五指に余る。彼らの意地やプライド、存在意義に注目したい一戦だ。もちろんタイトルを争うコンペティションであって、マリノスとしては“ACLロス”を解消するために重要な大会であることは重々承知している。ただ、移籍ウインドーの存在も見え隠れしてくるこのタイミングは、チームの行き先よりも個人の未来を占う場面だろう。

勝つことで試合数が増え、プレー機会が多くなるチャンスを得る。負けてしまえば評価や序列はさらに下がってしまう。出場する多くの選手にとって、今後に向けてのターニングポイントとなる大切な試合だ。

 

 

吉尾海夏にポジションは関係ない

 

出場機会に恵まれていなかったフレッシュな面々がスタメンに入ってきそうな雰囲気もあって、だとすれば注目ポイントはたくさんある。誰にフォーカスすべきか、頭を悩ませる。

とにもかくにも吉尾海夏だろう。

 

 

 

 

ヨコエク

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