「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ACL 蔚山戦の0-1の負けは全然悪くない、と僕は思います。今のマリノスなら十分に第2戦でひっくり返せるビハインド。決定的なチャンスはかなり作れていました [下平匠の「匠の視点」]

 

(匠の視点vol.27)

構成:藤井 雅彦

 

OBの下平匠氏が横浜F・マリノスについて語り尽くす『匠の視点』。

今回は、2日後に迫ったACL準決勝第2戦に向けたプレビューコラムを寄稿してくれた。

第1戦を欠場した喜田拓也の動向を気に掛けつつも、アンカーポジションで先発に抜てきされた榊原彗悟のパフォーマンスに注目。

逆転勝利へのポイントにセットプレーと先制点を挙げ、マリノス同期加入の天野純には愛情のこもったエールも。

来たる決戦を濃密に占った。

 

 

 

南葛SCのリーグ戦も始まりました!!

 

ヨコエク読者のみなさん、こんにちは。南葛SC所属の下平匠です。

桜もあっという間に散ってしまい、日中は汗ばむ陽気の日もありますね。僕は春と秋が好きなんですが、この2つの季節は年々短くなっている気がします(笑)。ガンバの遠藤保仁コーチのインタビューにもありましたが、夏場の日中のプレーは本当に危険です。ナイターにするとコストがかかったりして大変なのだと思いますが、育成年代含めてみんなで考えていくべき問題だと思います。

 

 

https://youtu.be/m7d9h869ZI4?si=vCtCXP0_vB4BRSZ5&t=28

 

 

僕の活動報告を少しだけ。最近は午前中に練習をして、お昼からエンジニアとして仕事をする。こんな日々を送っています。南葛SCのリーグ戦も始まり、いよいよ僕のシーズンも本格的に始まったという感じです。機会があれば、葛飾に試合を見に来てください。機会は作ってくれてもいいんですよ(笑)。

 

 

 

 

それでは本題のマリノスの話に移りましょう!!

 

 

悪くなかったアウェイゲーム

 

マリノスはACLの関係で消化試合数が1つ少ないですが、かなりいい位置に付けているのではないでしょうか。リーグ戦は長距離のマラソンなので、まだまだ先は長い。最後の最後に先頭でゴールすれば良いわけですから、焦らず目の前の試合を大切に戦って、1つずつ順位を上げていきましょう。

一方で、短期決戦なのがカップ戦、今月の注目はなんと言ってもACL準決勝でしょう。負けたら終わり、勝てばアジアチャンピオンに王手。こんなに痺れる状況を経験して現役生活を終えられる選手、たくさんはいません。ここ数年毎年何かしらのタイトル争いをしているマリサポのみなさんも、かなり幸せ者ですよ!! 他のチームのサポーターは、内心羨ましいはずです。

 

 

 

 

敵地に乗り込んで戦った先週の蔚山現代戦は0-1の敗戦でした。この結果、みなさんはどう感じましたか?

0-1での負けは全然悪くない、と僕は思います。勝ち、引き分けで帰って来れればベストでしたが、今のマリノスなら十分に第2戦でひっくり返せるビハインドでしょう。

第1戦でも決定的なチャンスはかなり作れていました。後半にアマジュンのクロスにヤン・マテウス選手が飛び込んだ場面など、あと数センチというシーンがいくつもあった。一方で、ポープ選手のビッグセーブがあったからこそ、0-1で帰ってこられたことも忘れてはいけません。すっかり守護神の風格が漂っていますね。

 

 

 

 

中盤の底でプレーした榊原選手も、キーボーとは違った良さがあって印象的でした。

 

 

 

 

 

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