「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

渡辺皓太に勢いを感じる。 アグレッシブな立ち回りで、さらに進化した背番号6を見られそうだ。 [ACL バンコク・ユナイテッド戦プレビュー]

 

マリノスに帰ってきた天野純は努めて明るく振る舞う

 

シンプルに、勝てば次のラウンドに進める戦いだ。延長戦やPK戦にもつれ込む可能性もあるが、いずれにしても勝つか、負けるかで運命が決まる。

それなのに「勝つしかない」とちょっぴり切羽詰まった表現になったのは宮市亮だった。ファーストレグでは3回あった決定機すべてを決めきれなかった。フィニッシュの瞬間にボールをミートできなかったのは試合勘の問題もあるだろう。ならば次以降は感度を上げて臨めるはず。「僕のゴールで勝敗が決まっていた試合なので責任はすごく感じている。でも次の試合はやってくるし、そこでしっかり結果を残さないといけない」とリベンジを誓っていた。

 

 

先制点を与えてしまうと、たくさんの後押しを期待できるホームゲームでも焦りの色が出てしまうだろう。センターバックの上島拓巳は第1戦を踏まえて「失点はどちらもミスだった。気を引き締めて戦いたい。守備でもリスク管理のところで自分たちの仕事が増える」とにらむ。守備的に戦う必要はないが、試合を優位に進めるための効果的な守備は欠かせない。

 

 

マリノスに帰ってきた天野純は努めて明るく振る舞う。「相手は寒さに弱いはず。去年対戦した全北ホームの時、相手は寒くて体が動かなかった。だから明日寒そうなのはプラスだし、勝ち上がるための条件は整っている」と笑った。経験豊富な選手がホームアドバンテージを強調したのだから、とても心強い。

 

 

昨季から続くこの大会では背番号11だが、今季から背番号10に変更したアンデルソン・ロペスも強い意欲でACLに臨む。

「ACLは難しい大会で偉大なチームしか優勝したことがないが、マリノスとしてもそのタイトルを獲りたい。個人としても、背番号10を選んだ時に新たな歴史を作りたいと思った」

 

 

明日も最前線で“ヤレバデキル”を体現してくれるはずだ。

 

 

負けたら終わりの大会で手を緩めている余裕はない

 

大きなメンバー変更は考えにくい。白黒はっきりするという意味で、第1戦よりも重要度が高い。第1戦から連戦でもないのだから、体力面を過度に心配する必要はない。あるとすれば4日後のリーグ開幕を見据えたマネジメントだが、負けたら終わりの大会で手を緩めている余裕はないだろう。

唯一、松原健の出場停止によるサイドバックの人選が気になる。

 

ヨコエク

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