「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「今は自分の価値を示せる自信がある」 榊原彗悟が貴重な戦力として残り6試合のピッチに立つ

 

「だいぶ濃い時間と経験をさせてもらっています。シーズンの最初は不安もあったけど、時間が経つにつれて少しずつ試合に出られるようになって、練習よりも試合で感じることのほうが多い。それが自信になっています」

そう言って榊原彗悟は力強く頷いた。

 

 

アカデミー出身のゲームメーカーがマリノスとプロ契約を結んだのは昨年のこと。ただし層の厚いチームで出番が限られてしまうのは明白だったため、2019年から在籍していたJFLのラインメール青森に期限付き移籍して腕を磨いた。

満を持してマリノスのトップチーム選手となったのが今年だ。冒頭の言葉にもあるように、開幕当初は公式戦に絡めない日々を過ごす。本来のポジションであるトップ下や編成の都合で務めるボランチには、リーグトップクラスの選手が居並んでいた。

 

 

それでもルヴァンカップや天皇杯、あるいは真夏に開催された海外クラブとの親善試合で少しずつ成長の証をピッチで見せていくと、実りの秋に出場機会が増えていく。10月終盤の公式戦3連戦ではすべてのゲームでピッチに立ち、本来のポジションではない右サイドバックや右ストッパーとして奮闘。3連勝に貢献して「シーズンの最初と比べたら大きな前進」と手ごたえを掴みつつある。

 

 

成長の過程で苦い経験もあった。忘れもしないルヴァンカップ準々決勝札幌戦の第1戦。井上健太の退場によってひとり少なくなったマリノスは終盤に札幌の猛攻を浴びる。ボランチのポジションで途中出場していた榊原も守備に割く時間が多くなった。

試合終了間際だ。小柄で俊敏な小柏剛がマリノスの最終ライン背後に抜け出そうとする動きに対応したのは榊原。だが反応が一歩遅れたために相手にベストポジションを確保され、後半アディショナルタイムに決勝点を献上してしまった。

 

 

J1は少しのミスを見逃してくれない。勝負の厳しさを痛感した瞬間だ。

 

ヨコエク

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