「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(實藤との交代でセンターバックかと思ったが?)オレも思いました(笑) (ゴールは) 狙いとは違ったけど、入ったなぁと。みんなの魂ですよね」(杉本健勇)他 [札幌戦後コメント]

 

[コメント]

DF 8 喜田 拓也

「怪我をした彼らの代わりに入るという意識だと、最後の一歩や数センチのところで遅れると思った。何よりも今までマリノスの最終ラインを死ぬ気で守ってきた彼らに対して、中途半端な覚悟で務めるのは失礼だと思った。本当にリスペクトしているし、自分が覚悟を持って務めることで彼らに感じてほしいものもあった。チームの良さをみんなで表現できたと思う。自分で言えば後ろからマリノスの良さを引き出したいという思いでやっていて、それは随所に見られたと思う。強気にライン設定したいなと。後ろが背中を押してあげることで前もいける。声掛けもそうで、勇気を持っていかせなかった。いけ、と。後ろは何とかする、と。それを植え付けた。

 

 

(ロングボールを)蹴られる可能性もあるけど、そこは準備と予測で何とかなると最終ラインの4人でも共有した。こういう時は絶対にラインを上げようと。普段やっていないヤツがうるせーなと思われたかもしれないけど、自分が中心になってやった。いろいろなアプローチがあるけど、それがマリノスの良さを蘇らせたと思うし、相手ありきとはいえ、まずは自分たちがどうするかと言い続けてきた。それを体現できて、体感できた試合だったと思う。長期離脱の選手が数多く出てしまったのは誰も望んでいたことではないけど、久しぶりに出場した(杉本)健勇くんがゴールを決めたり、先発した(植中)朝日が点を決めたのは、マリノスの練習がどれほどのものなのかを示していると思う。

 

 

今日の試合を見ていた人には、マリノス捨てたもんじゃないなと思ってもらえたと思う。もがく時間も大切な時間だし、苦しいなりに思い切りもがけばいい。それで見えてきた答えがこれ。自分も普段とは違うポジションだけど、後ろから必ず良さを引き出したいと思っていた。その覚悟はあった。自分の肌感覚で上げられるところまで上げたいと思っていた。個人の守備範囲もあるので一概には言えないけど、上げることで相手に圧をかけることもできる。入ってからだけが守備ではないし、入れさせないことも守備。押し返すというところで圧はかけられたと思う」

 

 

 

FW 14 植中 朝日

「(吉尾)海夏くんからのクロスも手ごたえはあったけど決められなくて、(西村)拓真くんからのパスでもチャンスを外してしまった。でも最後頑張って走って決めることができて本当によかった。ロペスがいて、今日は(杉本)健勇もゴールを決めていて、競争ははげしくなっている。ゴールを決めないと生き残っていけない。その中で自分もゴールを決められてよかった。リーグ戦で90分間出場して、試合勘も戻せた。怪我人も多い状況で、ここからは一人ひとりの頑張りが勝利につながっていく。もっと成長して、レベルアップして、チームの勝利に貢献したい」

 

 

FW 41 杉本 健勇

「(實藤との交代でセンターバックかと思ったが?)オレも思いました(笑)。サネと交代で、まさか?って。練習でもやっていなかったから、まさかと思ったけど、違いましたね(笑)。勝っていた状況だけど危ないシーンもあったし、守るというよりは追加点を奪いにいくつもりだった。次の1点が状況を変えると思ったので2点目を取れてよかった。失点だけもったいなかったけど、結果4点取って勝ててよかった。

 

 

ヨコエク

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