「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

結果を変えるクオリティ。 サッカーの神様から贈られてきた、特別なギフト。 山根陸がマリノスを勝たせた日として永遠に刻まれる [J28節 鹿島戦レビュー]

 

まさかの渋滞もなんのその

 

岐路につく途中の酒々井パーキングエリアには、マリノスサポーターの笑顔が満開に咲き誇っていた。

実際にはみなさん疲れ果てていたに違いない。茨城県立カシマスタジアムから潮来ICまでの一本道でほとんど回避しようのない牛歩渋滞を食らい、ようやく東関東自動車道に乗ってアクセルを踏めた矢先の大渋滞だ。工事による車線規制に加えて故障車の対応が原因だったらしいが、それこそ逃げ場のない地獄道だった。

 

 

それでも冒頭で話したパーキングエリアに笑顔しかなかった理由は、ただひとつ。マリノスの勝利である。渋滞中でも車内の雰囲気は常に明るく、空気も軽かった。話も弾んで仕方ない。宮市亮の決定機外しだって、もはやネタである。

 

 

筆者がパーキングエリアにピットインしたのは21時直前。レストランコーナーはラストオーダーを終え、蛍の光が流れていた。それが勝利後のコーヒールンバに聴こえてしまうのだから、つくづく結果は重要だ。マリノスの動向に右往左往しながら日々を過ごしていると実感する。

リーグ戦では4試合ぶりの勝利となった。ルヴァンカップ札幌戦やACL仁川戦を挟んでいるせい(おかげ?)で感覚がおかしくなっているが、前回のリーグ戦勝利は8月19日のFC東京戦らしい。1ヵ月以上もリーグ戦勝利から見離されていたことをのちに知って、正直ゾッとする。

苦しい試合で勝ち点3を奪取する決め手となったのはアンデルソン・ロペスという傑出した存在だ。

 

 

1点ビハインドの34分にヤン・マテウスのショートCKを合わせて同点弾。後半に入って50分に再びヤンのシュートが相手ゴールを襲い、GKが弾いたところをきっちり押し込む。実に今季7度目となるマルチゴールを記録。得点ランキングトップの大迫勇也に並ぶ19得点に数字を伸ばした。

 

 

やればできる、のである。今夏はサウジアラビアからの巨額オファーに見向きもせずに残留の意思を貫き通した。移籍違約金などのクラブ間交渉云々以前に、彼自身がマリノスを離れる素振りすら見せなかった。機械ではなく人間なのだから感情がある。ロペスがマリノスを選び、プレーを続けている。

それがすべての答えだ。

 

 

 

鹿島の土俵で勝ち切った意味

 

鹿島アントラーズはやっぱり鹿島アントラーズだったと思う。

 

 

ヨコエク

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