「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

トリコロールの底力を示す戦いが、幕を開ける。鹿島戦を見据えて先発入れ替えも視野に [ACL GS(1)仁川戦プレビュー]

 

プレータイムのコントロールは重要課題

 

アジアの頂を目指す戦いが始まる。

初戦の相手は仁川ユナイテッドだ。昨季の韓国Kリーグで4位に食い込んだチームはホームゲームでも侮れない。今大会はグループ1位のみ自動的に勝ち抜けを決められるレギュレーションで、2位の場合は他グループとの争いになる。つまり安全圏は1位のみ。シーズン最終盤に余計な負担とストレスを抱えないために、明日の試合を勝利して幸先良いスタートを切りたい。

ただしマリノスは中3~4日の連戦をこなしている真っ只中で、仁川戦は9月に入って早くも5試合目。ルヴァンカップでメンバーを入れ替えながら戦っているものの、そろそろ疲労が溜まってきても不思議ではない頃合いだろう。準備段階からコンディションの見極めが大切になる。

 

 

コンディションを考えて無理させたくない理由は、リーグ戦で置かれている状況と考えるのが自然だ。直近3試合を1分2敗とまさかの足踏み状態。先週末は首位のヴィッセル神戸が敗れたため結果的に勝ち点差を縮めたが、マリノス単体で見た時に誤算だった事実は変わらない。

仁川戦から中4日で、鹿島アントラーズとのアウェイゲームを控えている。直近4試合を3勝1分と上り調子で3位に浮上してきた強豪チーム。何よりも、いつの時代も鹿島は鹿島。厳しい試合になるのは火を見るよりも明らかだ。さらに、その次は神戸との直接対決もある。本音を言えば少しでもエネルギーを温存しておきたい。

ACLを軽んじるわけではなく、リーグ戦との天秤でプライオリティは確実に存在する。そして「ずっと試合に出ている選手がシーズン通してすべてできるとは自分は思わない」(ケヴィン・マスカット監督)。タイトルを目指すためにプレータイムのコントロールは欠かせない重要課題。明日の試合で大幅な先発入れ替えがあっても驚けない。

 

 

 

前線でチャンスが訪れそうな選手は……

 

最終ラインには角田涼太朗が戻ってきそうだ。

 

 

 

ヨコエク

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