「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

喜田3.5: チャンスのほとんどは背番号28を経由 / 栗原3: リャン・ヨンギの強烈なシュートを顔面ブロック / モンバエルツ2.5: 紙一重の采配 [仙台戦採点&短評](無料)

【採点&短評】
※5が最高で1が最低。採点は0.5刻み。

 

GK 1 榎本 哲也「3」

失点場面はわずかながらボールに触れてバーに逃げたが、その後のリフレクションボールが背中に当たってゴールインする不運。試合後は「いつもこんな感じになる。仙台は嫌だ」と嘆いていた。

DF 13 小林 祐三「2.5」

鎌田のマークを担当すべきだったかは微妙なところ。確かに目の前でフリーになっている選手ではあるが、背後にももう一人相手選手がいる。SBの意識として、そちらが気になるのも仕方ないか。

DF 4 栗原 勇蔵「3」

リャン・ヨンギの強烈なシュートを顔面ブロック。その影響があったのか、珍しく途中交代を命じられた。やや不可解な交代だったが、彼自身のパフォーマンスが悪かったとは思わない。

DF 22 中澤 佑二「3」

ウイルソンに出されたアバウトなボールにも集中した対応を見せ、先にボールに触れることを心がけていた。失点場面のウイルソンへの寄せが甘いというのはナンセンスな指摘だろう。相手が上手だった。

DF 23 下平 匠「2.5」

これだけビルドアップに絡めないのでは持ち味が出ない。効果的な球出しはほとんどなく、左サイドを浮遊しているだけだった。とはいえ、これは本人の問題というよりもチーム全体で改善すべき課題か。

MF 5 ファビオ「3.5」

失点時のクリアミスは「技術的な問題」(中澤)でしかない。それでもチームに欠かせない選手であることはリーチの長さを生かしたボール奪取、そして起死回生のファインゴールで示した。

MF 6 三門 雄大「3」

この日も相変わらず精力的な動きを見せた。惜しむらくは、失点場面を巻き戻したときにサイドで軽い対応をして抜き去られたこと。あの場面は足を止めずにディレイしなければならなかった。

MF 7 兵藤 慎剛「2」

本人が認めるように、後半に入ってからほとんどボールに絡めず、ベンチへ。それでも序盤は中継役をこなして攻撃を活性化していた。特性を考えると終盤になるにつれてタフさを出せる選手ではあるが。

MF 28 喜田 拓也「3」

チャンスのほとんどは背番号28を経由していた。前を向くタイミング、ワンタッチでさばく判断など、随所に光るプレーを見せた。まさしく潤滑油のような働きで攻撃の中心に。あとは最後の仕事だけ。

MF 11 齋藤 学「2.5」

良かったとも悪かったとも思わない。あえて指摘するとすれば、安易に倒れることで主審からの印象を悪くしていること。結果的に損しているのは自分自身だ。倒れず、最後までやり切る姿勢を求めたい。

FW 39 アデミウソン「2.5」

序盤は喜田や齋藤と絡んで攻撃をけん引したが、時間経過とともに存在感が薄れてしまった。後半、サイドに移ってからは持ち味を出せず、結果的にセンターラインの選手であることが実証された。

FW 16 伊藤 翔「2.5」

失点につながるボールロストはいただけなかった。得点能力だけが持ち味のストライカーではないのだから、ああいったところで不用意なミスは絶対にいけない。これでは途中出場も仕方ないだろう。

FW 矢島 卓郎「2.5」

前線でターゲット役になるはずが、メンバー構成の問題もあり、なぜか自陣まで下がって守備をすることに。持っているポテンシャルが高いのは明らかなのだから、今後も起用してほしい選手。

監督 エリク・モンバエルツ「2.5」

栗原を交代させ、ミスを犯したファビオをCBに下げる采配は樋口監督にはできない。そして、結果論ではあるがファビオを残していたことがゴールにつながる。偶発的な要素も大きいが、紙一重の采配で勝ち点1を得た。

 

 

 

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