「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

出場機会とゴールを誰よりも求めている男がいる。 杉本健勇がけん引車となり、マリノスを勝利へ導く

 

FC東京戦のキックオフ直前、ピッチにはフィジカルコーチの指示で全力疾走して大粒の汗を流す杉本健勇がいた。

 

 

19人目としてアウェイ遠征に帯同していた。コンディション面で不確定な選手がいたためだ。ただ、結果としてベンチに入れなかった。やるせない気持ちを押し殺して、彼は懸命に走っていた。

 

 

「恥ずかしいじゃないですか。若い時はそんなのやりたくないと思っていましたよ。でも、すぐに試合があるのもわかっていたから、そのためにやることをやらないと」

 視線の先にあるのは、水曜日の天皇杯2回戦。マリノスにとってはひとつのタイトルを目指す戦いの始まりでもある。

ケヴィン・マスカット監督は「水曜日、健勇も必ず出ます」と起用を明言した。コンペティションや対戦相手は関係ない。出場機会を渇望してマリノスに再加入した杉本にとって、ようやく訪れたチャンスとなる。

 

 

リーグ戦では、ここまでリーグトップタイの11得点を挙げているアンデルソン・ロペスが最前線に鎮座している。ルヴァンカップでは、保有権を持つジュビロ磐田との契約の兼ね合いでグループステージに出場できない。先発してプレータイムを確保する機会に恵まれていない。

 

 

 

ヨコエク

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