シティ・グループの存在なくして、ありえない獲得 -FW アデミウソンの合流は早ければ来週 (藤井雅彦) -1,213文字-
新たな伝説の第一歩になるかもしれない。
マリノスは28日、サンパウロFCに所属しているFWアデミウソン(21)が期限付き移籍で加入することを発表した。期限は16年1月1日まで。
アンダー世代とはいえブラジル代表で背番号10を背負っている選手なのだから、期待値が高くて当然だ。2016年に開催されるリオデジャネイロ五輪世代のブラジル人エースで、セレソンの未来を背負っていく選手でもある。
いまはまだ日本人にとって期待値優先ではあるが、おそらく能力は間違いない。そんな選手がマリノスにやってくるのには、もちろんシティ・フットボール・グループ(CFG)が関わっている。「シティ・グループの存在なくして、ありえない獲得だった」(嘉悦朗社長)。CFGが持っている世界的なネットワークを駆使し、条件にヒットしたのがアデミウソンだったのである。
誤解されがちなのは、CFGが獲得した選手をマリノスが運用すると想像しがちなこと。嘉悦社長は「CFGの中に1クラブとして横浜F・マリノスがいる」と強調した。マンチェスター・シティも含むCFGは常に情報を共有して協力し合う、いわば家族である。ブラジル国内での報道はマリノスよりもCFGが先に立ってしまったが、それはやはりマンチェスター・シティの存在が大きいのだろう。世界的ビッグクラブだけに、そちらに主語を奪われるのは仕方ない面もある。
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